第73話

小箱の桜餅の相手
19,276
2019/10/01 21:42
急いで丸いお皿に視線を戻す。
桃色の桜餅が輪になるように並んでいる。

私がそのお皿を運ぶ一方で、炭治郎さんには外に届けて貰う用の小箱を運んでもらった。
竈門 炭治郎
そういえば、この箱の中の桜餅は誰に送るんだ?
あなた

え、えっと…えっとですね、それは

ちょうど縁側のある部屋の入口に差し掛かると、ドタバタと激しい物音と声が飛び交っていた。
神崎 アオイ
だからっ、もうすぐあなたさんが来ますから、大人しく待ってて下さい!
嘴平 伊之助
遅ぇ!待てねぇ!!俺が行ってくる!
神崎 アオイ
行って、どうするんですか?!
嘴平 伊之助
俺が作る!
神崎 アオイ
何言ってるんですか!
相変わらず元気ね、私、とっても嬉しいわ!
胡蝶 しのぶ
そうですねぇ…元気なのはいい事ですけど、もう少し静かにして貰えると、私としては嬉しいのですが…
嘴平 伊之助
神崎 アオイ
良いですか、大人しく待っていないと貴方の分は有りませんからね!
嘴平 伊之助
んだと?!
我妻 善逸
もういいから、お前ちょっとは落ち着けよ。
そう、あなたちゃんはここに居るのね。今日会えると良いのだけれど…
(!!!!)


その声を聞いて、私の目は見開く。
竈門 炭治郎
あなたさん??
『バンッ!』

私の足は恐ろしい速さで部屋に入った。
持っていた桜餅のお皿を忘れそうになるぐらい、嬉しかった。
あなたちゃん?!
桜餅のお皿を部屋の机に置いた瞬間、私に気づいて振り返る彼女に飛びつく。
あなた

蜜璃さんっ!!!!

立ち上がった彼女は、私を抱きしめる様にして受け止めた。
きゃぁぁっ、少し背が伸びたんじゃないっ?そんな事無いかしらっ??
あなた

背は…どうでしょう、分かりませんが…

私は彼女の目を真っ直ぐに見た。
それから、零れる笑みを顔一面に乗せるように笑った。
あなた

ずっと蜜璃さんにお会いしたかったです!

あぁぁっ、もう本っ当に可愛いわぁ!私も会いたかったの、あなたちゃんに!
私を抱き締める手と、花のような匂いが懐かしい。
彼女はいつも知らず知らずの内に力を入れすぎてしまうので、後半は少し苦しいけど。

(いつぶりでしょうか…、本当に懐かしいです…)







────恋柱・甘露寺蜜璃。
神崎 アオイ
ああっ!!勝手に食べるなんて!
嘴平 伊之助
あぁん?良いじゃねぇか!食いもんだろうが!
神崎 アオイ
そういう問題じゃないでしょう?!
私と蜜璃さんが再会を喜んでいるのも束の間で、部屋では伊之助さんとアオイさんの言い合いが繰り広げられる。
嘴平 伊之助
おい、佃煮!
我妻 善逸
誰だよ、それ。
嘴平 伊之助
これ食っていいんだよな?
あなた

は、はい!で、ですが、限られた分しか無いので、2個ずつにし、して下さい!

嘴平 伊之助
よっしゃぁぁあっ!



✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


こんにちは、さくらどろっぷ.です🙋🏻‍♀️🌸


少し遅くなりましたが…🙄💦

とうとうアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』が全26話で完結しました。
そして、最後に『特報』で、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』が制作決定、とのご報告が…おめでとうございます🎉🎉🎉

正直、来週からの楽しみが1つ消えてしまったなぁ、と悲しくなっていたのですが、
劇場版で再び炭治郎達に会えると思うと、前だけを見て頑張って行こうって思えました!🐗💨

本当に劇場版制作決定、おめでとうございます👏🎉✨
そして、アニメ放送、お疲れ様でした🙇🏻‍♀️🌱


『鬼滅の刃』の作品に出てくる全ての皆さんを、
さくらどろっぷ.はずっと応援します☺️🌸



※こんなにも素敵な作品に恥じないよう、これからも邁進して参ります。
どうぞ今後とも、『霽月の下に』を宜しくお願いします🙇🏻‍♀️🌷🌷





さくらどろっぷ.

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