第38話

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2019/09/06 14:49
私は3人の会話の間に入ろうとする。
不安だ、嫌がられるかもしれない。
あなた

わ、私は、べ、別に大丈夫ですよ!一緒の、お部屋でも…!

我妻 善逸
えぇぇぇえ!
善逸さんが驚いた声を発すると、あわあわと焦り出す。
我妻 善逸
いやいやいやいやいや、駄目でしょ!駄目だよ、あなたちゃん?!何言ってんの?!俺らみたいな野郎と同じ部屋なんて
あなた

だ、大丈夫です!むむむ寧ろ、皆さんが嫌じゃなければ、ですけど!!!こここんな私と一緒の部屋なんて、ごごめんなさい!

我妻 善逸
だから、そこお?!
私はちらりと炭治郎さんと伊之助さんの顔を見ると、善逸さんと太一さんのご両親に向かって微笑を浮かべた。
あなた

そ、それに、こ、この3人方は紳士的で、や、野蛮な方では、な、無いと思うので。







お風呂を済ませ、太一さんの宿で借りた浴衣に着替えて部屋に行くと、布団が既に4枚引いてあった。

そして、部屋の隅には炭治郎さんの背負い箱が。

しかし、そこに炭治郎さんの姿は無く、
枕を抱き締めて布団の上に座る善逸さんと、
既に布団の上に横になっている伊之助さんが居ただけだった。
我妻 善逸
あ、あ、あ、あの、あなたちゃん!どどどどこで寝る?!
あなた

ああ、ええっと、どどどどうしましょう?!

右端の布団は既に伊之助さんが。
善逸さんはその隣の布団に座っている。


(ほ、殆ど決まっているような気がします…)
あなた

で、では私は左端で寝かせて頂きます…

私が脱衣した衣類をぎゅっと抱き締めて、その布団に向かって足を進めていくと、


『バフッ』
嘴平 伊之助
残念だったな!ここは俺が寝る!!
あなた

?!

嘴平 伊之助
はははははっ!
あなた

!!

何故か伊之助さんが左端の布団へと移動した。
我妻 善逸
はぁ?!お前、さっき右端で寝てたじゃん!
嘴平 伊之助
うるせぇ!早いもん勝ちだ!
へっへっへっ、と笑う伊之助さんに私は少し驚きながらも、今度は右端の布団へと足を進める。
あなた

ええっと、では、私は右端に…

『バフッ』
嘴平 伊之助
駄目だ、俺がここで寝る。
(えぇぇぇぇえ!)
嘴平 伊之助
端は俺のもんだ!
あなた

そ、そんな…

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