私情を挟みすぎるな!
!
鬼殺隊を志す者には皆、それぞれに想いや誓いがあるだろう。しかし、鬼殺隊の一員となった今、最低限の義務は果たせ!
…
何も言えない。
突然大声で叱責を浴び、頭が混乱しているというのもあるのだろう。
けど、何も言えない、言えそうもなかった。
そうだ、
組織に入るという事は組織の律に従うということ。
『郷に入っては郷に従え』とは、この事だ。
(それでも、私は…)
そこに炭治郎さんが私と冨岡義勇さんの間に割って入る。
待って下さい!あなたさんには事情があるんです!どうしても譲れない事情が…!
!
炭治郎、そこを退け。
文を読ませて頂きましたから、事情の事は知っていますよ。
え
は?
その刀の持ち主を探している事も、そしてその持ち主が
…
彼女の母君であるという事も。
…刀、羽織…あなたちゃんが稀血なのを祖父母に教えたのは身内の鬼殺隊士って…
その鬼殺隊士こそが、あなたさんの母親だったんだ…
ああ?何がどうなってんだ?!
…炭治郎さん、大丈夫です。そ、こを退いてください。
何言ってるんだ、俺は退かない!これ以上動けば更に傷口が開く!もう動いてはいけない!
水柱様が私に向かって真っ直ぐ立つのを見て、私も元々無かったはずの心のゆとりが更に潰されるのを感じた。
わ、私は、こ、ここから離れませんっ!
…
…
立ち止まる訳には…行かないんです!
私はその瞬間に短く細い呼吸を1度だけすると、最後の力を振り絞る意を決した。
全集中…
(月は出ていない、大した威力は発揮されない…それでも、)
菓子の呼吸…
(今はここを、)
捌ノ型…
切り抜けなければ、
私に先は
きっと無いから。
霞和三盆!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。