え、あ、あのっ…お、お話するのは構い…ま、ませんけど…そ、その…ああああああ…////
…(引)
いや、なんか喋れよっ!!!
うるっせぇぞ、紋逸!
両手を握られ、あんなに真っ直ぐに見つめられてしまえば、私の思考回路が停止するのは間違いなかった。
足に力が入らなくなりそうになった時、
横から真っ白で筋肉質な腕が善逸さんの頬をめがけて飛んで来る。
『バシィッ』
痛ぁっ?!いやいや、おかしいだろ!何でお前に殴られないといけない訳?!
早く佃煮の手を離しやがれっ!
そもそも佃煮じゃないでしょ!『月夜里 あなた』ちゃんでしょ?!
あなたちゃんの名前もそうだけど、そろそろ俺達の名前も覚えろよ!!
あぁ?!
ええ?!何でお前がそんなに怒ってんの?!
うるせぇっ!
伊之助さんは私を引き剥がすと、禰豆子さんと私の前に立って、善逸さんを指さした。
こいつは俺のもんだ!勝手に約束してんじゃねぇ!
は?!お前、何言ってんの?!馬鹿じゃないの?!
あぁ?!誰が馬鹿だ!
まぁまぁ、喧嘩せずに…それなら、伊之助も一緒に話せば良いんじゃないか? 久しぶりに皆で湯殿町の時みたいにゆっくり話をするのもきっと楽しいぞ。
はぁっ?!何言ってんの、先に俺が約束したんだけどっ?!
俺は善逸よりも先にあなたさんと談笑していたぞ(ムッ)。
おい、九十九神!
は、はい!あの、ちなみに、月夜里です…
どっちでも良いだろうが!
いや、良くないだろ。
お前はどうしたいんだよ?!
わ、私は…
それとなく禰豆子さんと手を繋いで、私は立っていた。
禰豆子さんは私の顔を見て、にっこり笑う。
そ、うですね… 禰豆子さん、『かくれんぼ』って知ってます?
む〜っ♪
禰豆子さんは私とは繋いでいない片腕を上げて、嬉しい事を体現した。
激しく変化する感情がぶつかり合ったり、
ワイワイと人の声が幾度となく頭上で飛び交ったり。
私はいつの間にか、
この空間を素直に好きだと、
心の奥深くまで受け入れ始めているのかもしれない。
私は皆さんと『かくれんぼ』がしたいです!
・
・
・
せっかくあなたちゃんと禰豆子ちゃんと一緒に隠れられると思ったのにさぁ…なんで俺が鬼なの?!ねぇ、酷すぎない?!
決まった事だから仕方ないよ。それなら、俺が代わろうか?
俺が代わってやっても良いぜ? 俺に隠れるなんざ、性にあってねぇからな!
なら、最初から「鬼役やる」言えよ!…まぁ、いいよ。絶対、一番最初にあなたちゃんと禰豆子ちゃんを見つけて、3人で仲良くしとくから!
じゃ、範囲はさっき伝えた所までにして下さい。他の人の迷惑になる所には隠れないで下さい。乱暴もやめて下さい。
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