私が話終わると全員が悲痛な面持ちで黙り込んだ
私はみんなと別れて自分のテントに戻って寝袋に入ったが目を閉じるとあの日の光景が目の前に浮かんで来てとてもじゃないが寝られそうになかった
私は寝袋から出てテントの周りを確認し人が居ないことを確認するとさっき登っていた木に戻って行った
木に登って空を眺めていると
手塚の悲鳴が聞こえてきた
堂上side
毎年恒例のクマドッキリが始まって手塚はごく一般的な反応をした
笠原は…
ボス!
投げ込まれたダミーを殴った
笠原にドッキリのネタばらしをして最後平方に仕掛けることになった
ダミーが投げ込まれたがいくら待っても反応がない
テントの中を確認する事になり同性の笠原が確認すると慌てて出てきた
俺はさっき平方の話を聞いた木の方に向かった
そして予想通りその木の上にいた
あなたside
木の上で星を見ていたら堂上教官がきた
すると堂上教官は一瞬目を大きく見開いたがすぐに木を登ってきた
そして私の隣に座った
そして何故か私の頭を撫で始めた
そうして1ヶ月半の集中訓練は幕を閉じた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!