第49話

49…
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2020/11/04 11:43
照side



マネージャーに渡されたチケットを持ち
書かれている席に行くと


ふっかはイヤホンをし窓際に座り寝ていた




俺が荷物を上に上げていると



マ「朝ごはんです!」


マネージャーが俺に
ふっかと俺の分の朝ごはんを渡す


『あぁ…ありがとう!』


それを受け取りふっかの前に置く


いつものふっかなら
朝ごはんが配られたらすぐに食べるのに
今日は手をつけようとしない


『ふっか?食わねぇの?』


寝ているふっかを起こすのは気が引けたが
あきらかにいつもと違うふっかが
心配になって話しかける


深「…あぁ…悪い…照食べていいよ」


眠そうなふっかが薄ら笑って俺に言う


『なんかあった?』


ふっかの顔を覗き込んで聞くと


深「体調悪くて…」


『えっ!あなたは知ってんの?』


俺があなたの方を見て言うと
ふっかは俺の腕を掴んで止めてくる


深「あなたには言ってない…」


深「あいつライブ前いつも緊張してるから変に心配かけたくない…悪い…」



そう言ってさっきまで掴んでいた手を離し
無理矢理笑う



『でも絶対バレるよ?』


深「あぁ…ギリギリまで黙ってて」


またふっかはイヤホンをして
帽子を深く被り眠りについた



俺はふっかが眠ったのを確認してから
少し離れて座っていたマネージャーの
所に行く



『マネージャー!ちょっといい?』


俺がそう呼ぶとさっきまでパソコンを開いて
仕事をしていたマネージャーが
パソコンを閉じて俺を見る


マ「はい!どうしましたか?」


『いや…ふっかなんだけど…』


俺がそう言うとマネージャーはチラッと
ふっかの方を見る


『体調悪いみたいなんだよね…』


マ「あぁ!僕もさっきL〇NE来ました!」


そう言って俺にL〇NEを見せてくる



『あっ!知ってたんだ!』


『あなたにはギリギリまでバレたくないみたいだから…』


『俺から皆に伝えるからマネージャー は何も言わないで』


俺がそう言うと


マ「はい!かしこまりました!」


そう言ってマネージャーは頭を下げる


『ありがとう…』


そう言ってマネージャーの肩に手を置き
俺は自分の席に戻った






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