第101話

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2021/03/30 09:30
あなたside



辰哉とよりを戻して2日目の朝
今日はD.D.のPV撮影の日




照「おはよ、」


『おはよぉ』



スタジオでメイクさんに髪の毛や
メイクをして貰うから今日は皆
寝癖を隠すために帽子を被っている



私も帽子を被って
マネージャーが迎えに来た車に乗り込み
舘さんの隣に座る



舘「あなたおはよう」


『舘さんおはよう』


皆 帽子なのに舘さんだけは
ちゃんとしていて


『舘さんって凄いよね、』


私がそう言うと少し驚いた顔をする


舘「どうして?」


『こんなに朝早いのに髪の毛もちゃんとしてる』


舘「ふふっ、そんな事ないよ」


舘「いつも通りだよ、」


なんて言って優しく微笑む




今日は凄く早起きで
舘さんの優しい口調が妙に眠たくなる



隣でウトウトしていると



舘「寝てていいよ、着いたら起こしてあげる」


優しい声でそっと私に言ってくれる


『うん、ありがとう』


そんな舘さんに甘えて私は眠りについた







舘「あなた?着いたよ」



私の肩をポンポンと優しく叩いて起こしてくれる



『ん、ありがと、』



ゆっくり目を開けて車を降りると
大きな倉庫のような建物があった



ス「SnowManの皆さんこちらでーす!」



そう言われスタッフさんに着いて行き
大きな倉庫に入っていく



佐「うわー!ワクワクすんね!」


阿「ずっと楽しみにしてたもんね」



私の後ろで阿部ちゃんとさっくんが
嬉しそうに話す



スタッフさんに着いていくと
9人分の衣装がかかってあって
その角を曲がると9つ鏡が並んでた



蓮「すげー…、」


ラ「早くこの衣装来て踊りたいね、」



辺りを見渡して驚くメンバー達



私物を指定の場所に置き
衣装に着替える




《大倉》



自分の札が挟まっている所に行き
1度着たことがある衣装に手を通す



ス「どう?大丈夫?」



『こんな感じでいいですか?』



くるっと一回転し見せると
女のスタッフさん3人くらいが
私の所に集まる



ス「うーん、ウエスト細くしたんだけど、」


ス「まだ少し大きいね、」


1人のスタッフが私のパンツを触って言うと


ス「確かに、踊ってるとズレちゃいそう、」


もう1人のスタッフも私を
上から下まで見て言う


ス「少し小さめに縫いますか?」


3人目のスタッフさんがそう言うと



着替え終わった辰哉が私の所にくる



深「どした?何かあった?」


スタッフさんにそう聞くと



ス「あなたちゃん痩せちゃったから衣装小さくしたんだけど、」


ス「まだウエスト大きそうなんだよね」



なんて言って辰哉に見せる



照「どれ?見せて、」


後ろから照も私の衣装を上から下まで見て



照「ちょっとこっち来て、」



私の腕を掴んで照はスタスタ歩き出し
辰哉とスタッフさん3人が私たちに着いてくる



少し広い場所で足を止めて



照「1回バク宙して、」


『え?』


照「バク宙してズレなかったら大丈夫」



"ほら早く" と言わんばかりに皆に見つめられ
皆の前でバク宙を1回すると



照「うん、大丈夫そうだね!」


照「あまりピッタリすぎるとアクロしにくいからこれくらいで大丈夫、」



照はスタッフさんにそう微笑んでから
広場を後にした



『すいません、ありがとうございます』



スタッフさんにお辞儀をして
辰哉と私もメイクブースに行き
準備を始める





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