深澤side



待機室に入ると今は2人っきりになりたくない
あなたがソファーに座ってた




扉の音が聞こえたのか
チラッと振り向いて俺を見る



少し離れた席に座り
2人だけの部屋に沈黙が続く




気まづい…、



そう思って久々に携帯のゲームの開く



あなた「…ふっか？」



えっ、
今…俺のこと"ふっか"って呼んだ？



びっくりしてパッと顔を上げると




あなた「大丈夫？」



心配そうに俺の顔を覗き込む



あなた「ちゃんと寝てる？」



そう言って俺の目を親指で優しく撫でる




『ん、寝てるよ。大丈夫』



あなたに笑いかけると



あなた「無理しないでね？」



こんな時でもあなたは俺の心配をする



きっとあなたも辛いはずなのに…、



『あなたも最近ちゃんと食ってんの？』



俺がそう聞くと少し困った顔をして



あなた「大丈夫！ありがとう」



フワッと悲しく笑って言う




出会った時からあなたは俺にだけは
思っていることを言ってくれた




あなたの相談なら何でも聞いて来た



でも、もう俺には言ってくれなくなったんだね。




あなた「ふっか衣装どうだった？」



ほら、またそうやって俺を呼ぶ



『ん、バッチシだよ！』



あなた「そか！良かった」



ガチャ



2人で話していると
待機室の扉が開いた音がした




佐「ねぇ〜！あなたとふっか〜！」



とびっきりの笑顔で俺とあなたの所に来る佐久間とその後ろを着いてくる目黒



あなた「ふふっ、どうしたの？」



佐久間が差し出して来た携帯を覗くと



佐「YouTubeのコメントにさ目黒とあなたが付き合ってる説出てるんだよ！」



あなた「え？私と蓮？」



2人が付き合っている噂になった
YouTubeを4人で見ると




俺は出てなくて
目黒、佐久間、あなた、阿部ちゃん
の4人が出ている回だった



目黒の事を"蓮"と呼ぶあなたに
ぺったり2人は引っ付いていて
楽しそうに笑い合う



その距離は本当に付き合ってるように見える




コメント欄には


《めめとあなたちゃんお似合い！》


《絶対付き合ってるよね！応援する！》



なんて書かれてあって
自分から別れを選んだはずなのに
2人が付き合ってると言われて
少し嫌な気持ちになる…、



蓮「皆こんな話好きだよな、」



あなた「蓮にはもっといい人居るのにね」


なんてまた切なく笑う



蓮「あなたは凄く素敵な女性だよ」


そう言ってあなたの頭を優しく撫でる




俺もこうやって言ってあげれば
ずっと隣に居れたのかな…、





そんな話をしていると皆
待機室に入ってきた




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