第70話

70…
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2021/02/12 10:37
あなたside



自分の荷物を部屋に移動させて
届いた家具に収納する



『あぁ…終わった…』



綺麗になった部屋に座って
ボーッとしていると



ガチャ



深「あなた?」


部屋の扉が開き
チョコんと顔を出す辰哉




『ん?どうしたの?』


深「もう終わった?」


『うん、今終わったところ』


深「可愛い部屋になったね」


私の部屋を見渡してニコっと笑う



『辰哉は?終わったの?』


深「…まだ…」


『早くしないと照に怒られちゃうよ?』


深「うーん…ちょっと休憩…」


そう言って私のベットに寝転がる



辰哉は幸せそうな顔をして
微笑みながら目を閉じる



たまーに、本当たまーにくる
辰哉の甘えたモードが可愛くて…



私しか知らない辰哉が居る…



ガチャ



そんな辰哉に頭を撫でようとしたら



照「あっ…ここに居た」


照が私の部屋に入ってきた



深「あっ…照…」


"ヤバっ"て顔をする辰哉に
少し呆れた顔をして近づいてくる照



照「どこに行ったのかと思ったら…」


照「まだ片付け終わってないでしょ?」


深「ちょっと休憩…」


照「ダメだって!お前休憩何回取んの?」



照は辰哉の腕をグイグイ引っ張って
起こそうとする



翔「ねぇ!照!これ何ゴミ?」


照「それは粗大ゴミ!」


翔「あぁ…粗大ゴミか…」



照「ほら、ふっか早く!」



10人も居れば凄く賑やかな家




『ふふっ、照大変そうだね』



皆に頼れている照は
何故かいつも忙しそうで



あれ?照って最年長だっけ?って
勘違いしてしまいそうになる



照「あなたも笑ってないで、ふっかどうにかしてよ!」


少し拗ねたように言う照に


『ほら…辰哉立って?手伝ってあげるから』


深「まじ!」


『うん!ほら早く行こう』


そう言うと嬉しそうに立ち上がり
自分の部屋に戻る辰哉



照「最初からあなたに頼んだら良かったよ」


私の部屋を出ようとした照に



ラ「照くーん!こっち来てー!」


照「はいはい。何?」



また照を呼ぶ声が聞こえた






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