第63話

63…
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2020/12/15 17:28
深澤side



チケットを買って遊園地の中に入る



あなた「何から乗る?」


ウキウキしてるあなたがパンフレット
を見て言う



『先に何か食う?』


時計を見るともう12時を刺そうとしていた


あなた「うん!そうだね!」



あなたの好きなところは沢山あるけど
その中で良いなって思うのは
外で手を繋いだり、引っ付いたりしない事。



外で引っ付いりするのが苦手な俺には
凄く魅力に感じる瞬間


俺たちは平日だからバレないと思い
帽子も被らずマスクだけ付けて来た
遊園地



あなた「平日だから人少ないと思ってたけど多いね…」


『そうだな…』


これはバレるかも…


あなた「何かカチューシャつけない?」


『いや、余計目立つよ』


そう言いながらも手を引かれ
カチューシャが沢山売っている店に入る


あなた「付けてる方が馴染むって」


あなた「見て?皆付けてるよ」


そう言って店内を見渡し
確かに…って思った俺は
あなたが選んだカチューシャを付ける


あなた「辰哉ミ〇オン好きだしこれ一緒に付けよ」


『ふふっ、あなた似合ってるよ』


あなたの頭の上にちょこんと座る
ミ〇オンが何故かあなたみたいで
可愛く感じた


あなた「ふふっ、本当?ならこれにしよ!」


俺が褒めると嬉しそうにするあなた


『じゃ〜俺が買ってあげる!』


あなた「えっ!いいよ!」


『初デートだぞ!いいの!』


あなた「初デートじゃないよ。辰哉とは2人でいっぱい遊んだことある…」


忘れちゃったの?って悲しそうな顔をし
俺を見つめてくる


『付き合って初めて2人で遊ぶだろ…』


そう言いながらお会計を済まし
買ったカチューシャを付けてあげる


『おし!似合ってる!』


あなた「ふふっ、辰哉ありがとう…」


付き合う前は2人で出かけるなんて
当たり前にしていた俺たちには
この初デートも友達の頃とは変わらない


『おし!何か食いに行くぞ!』


あなた「ハンバーガーは?」


『いいよ!行く?』


パンフレットを見てご飯屋さんを
探すあなたを見つめていると


あなた「ねぇ、ミ〇オンカフェあるよ!」


『嘘!どれ!』


あなた「ここ!ここにしよう!」





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