第83話

83…
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2021/03/17 16:03
深澤side




阿「ふっか…詳しく教えて」



皆冷たい目で俺を見る



あなたの顔を見ることが出来ずに
下を向いてゆっくり話した



『…あなたを俺の実家に送ってから』



『河合くんの家に行った…、』



『そしたら…この子も居て…』


『この子凄いゲームが好きで皆でゲームして』



『河合くんの家で皆で泊まった…、』






『俺ら2人じゃない…』




話し終えても冷たい空気は無くならず




俺終わった…、



そう思った時



あなた「そか…」



沈黙を破ったのは意外にもあなただった



あなた「辰哉は皆と居たんだね」



優しい声が静かなレッスン室を包み込む



あなた「この記事が嘘で良かったよ…」



『えっ…、』



びっくりしてパッとあなたを見ると
あなたは俺を見て優しく微笑んでいた



『…あなた?』



あなた「この記事が嘘なら私たちは堂々としてようよ!」



"ね?"って皆に笑いかけ
皆はあなたを見て頷く



『あなた…』



あなたが俺の彼女で良かった…、
俺を疑うこと無く
俺の真実を信じてくれた…




『ありがと…』



あなたにそう言うと
俺にニコッと笑ってから
髪の毛をくくる為に鏡の前に座り
淡々と髪の毛を束ねていく


照「もう紛らわしいことすんなよ…」


照「今が大事な時期だからな」



『あぁ…悪い…』



皆に頭を下げて
俺たちはレッスンを始めた




あなたが許してくれなかったら
きっと皆も許してくれなかっただろうな。




本当にあなたには頭が上がらない。





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