深澤side
照たちと別れ
車に乗りエンジンを付ける
あなた「コンビニ忘れないでね!」
嬉しそうに言うあなた
『家の近くのコンビニでいいでしょ?』
あなた「うん!それでいい!」
あなたの言葉を聞いて俺の家の方向に
車を走らせた
あなた「今日楽しかったねぇ」
今日5人で撮った写真を見て言う
『おう。楽しかったな』
あなた「また皆でご飯行こうね!」
そう言って俺に笑いかける
『ほら、着いたよ』
コンビニに着きあなたの好きなお菓子
俺のおつまみを買う
俺はあなたの好きなお菓子やジュース
なんだって知ってる
お菓子はイチゴのチョコを1番最初に探すし
ジュースは絶対にいちごミルク
コンビニに入りあなたは先にお菓子コーナーに行く
その間に俺はあなたの好きな
いちごミルクを取りに行く
あなた「ふっか〜これにするぅ」
そう言って持って来たのが
いちごのチョコレート1つ
『あれ?こんだけでいいの?』
俺がそう聞くと
あなた「あっ!後いちごミルク!」
そう言ってドリンクコーナーに行こうとするあなたの腕を掴み
『いちごミルクはもう買ってある!』
そう言ってカゴに入ってるいちごミルクを
見せると
あなた「えぇ!どうして分かったのー!凄い!」
俺に笑いかける
『あなたと何年一緒に居ると思ってんだよ!』
あなた「さすがふっかぁ!」
ぴょんぴょん飛んで喜ぶあなた
何年もあなただけを思ってきた
何年もあなただけを見てきた
だから、俺はなんだって分かる
あなたが今何を求めているか
あなたが今何を考えているか
俺は誰にも負けない…
いや…
負けたくない…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。