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第1話

( Ⅰ )
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ねえ、黒尾先輩。
私、気付いちゃったんです。

貴方のことが"好き"だって…

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音駒高校 ________
家が近かったから、この学校を受験した。
別にやりたいことも見つかってない。

普通に勉強して、高校生活楽しんで
普通に卒業して、大学に行ければそれで良かった。

友達もできて充実した高校生活が送れれば
それでいいんだと思った。
あの時までは。
________________

私の名前は 朝倉 七海(あさくら ななみ)。
音駒高校に通う高校1年生。
何の取り柄もないただの高校生だ。

今は11月 ________
友達もたくさんできて
毎日楽しい学校生活を送っている。

私が音駒高校を選んだ理由は
家が近いから。

それともう一つ。
従兄弟の夜久 衛輔(やく もりすけ)くんが通っているから。
私は毎日衛輔くんと学校に行っている。

帰りは衛輔くんが部活なので
私は先に帰っている。
というか母子家庭なのでバイトに行っている。
夜久 衛輔
夜久 衛輔
七海〜!
朝倉 七海
朝倉 七海
ちょっと待って!すぐ行く!
玄関先で衛輔くんが私を呼んだ。
母の作ったお弁当を持って玄関に行く。
朝倉 七海
朝倉 七海
ごめん、寝坊しちゃって…
夜久 衛輔
夜久 衛輔
大丈夫か?
そう言って笑う衛輔くん。
衛輔くんは、本当の兄のように慕っている。
朝倉 七海
朝倉 七海
よし、行こう!
夜久 衛輔
夜久 衛輔
そうだな!
おばちゃん行ってきます!
朝倉 七海
朝倉 七海
お母さん行ってきます!
母の「いってらっしゃい」を聞いてから
私たちは学校に向かった。

学校までは自転車で15分。

小学も中学も衛輔くんと一緒に
学校に通っていた。
夜久 衛輔
夜久 衛輔
そうだ、俺ら
もうすぐ春高予選なんだよ
朝倉 七海
朝倉 七海
あ、言ってたね?
夜久 衛輔
夜久 衛輔
今年は来る?
朝倉 七海
朝倉 七海
日曜日だっけ?
夜久 衛輔
夜久 衛輔
そうそう
信号待ちの時に、予定を確認した。
幸い日曜日は予定が空いていた。

実は去年、父が亡くなった。
それでバタバタしていて
去年の春高予選は見に行けなかったのだ
朝倉 七海
朝倉 七海
日曜日、空いてるよ
夜久 衛輔
夜久 衛輔
じゃあ来る?
朝倉 七海
朝倉 七海
うん!友達連れて行くね
夜久 衛輔
夜久 衛輔
おう!
衛輔くんに会場を教えてもらい、
私は友人を誘う事にした。

日曜日、どんな試合が見られるんだろうか。

とても楽しみだ。
夜久 衛輔
夜久 衛輔
そうだ、今年も撮ってよ
朝倉 七海
朝倉 七海
いいよ!
データは衛輔くんに送るから
みんなに送っといてね
夜久 衛輔
夜久 衛輔
おっけ!ありがとないつも
私の趣味は写真を撮る事。
小学生の頃にカメラを持ち始めて
写真家の父について行って
写真を撮り始めたのがきっかけ。

写真を撮る事は好きなので
趣味としては続けたいが
写真家になろうとは
この時は思ってなかった。

________________

高校に着き、玄関で衛輔くんとわかれた

間宮 薫
間宮 薫
おっはよう〜!
朝倉 七海
朝倉 七海
薫おはよ!
仲村 聖
仲村 聖
おはよ〜!
朝倉 七海
朝倉 七海
ひいちゃんもおはよ!
彼女たちの名前は
間宮 薫(まみや かおる )と
仲村 聖(なかむら ひじり )だ。

保育園からの幼馴染で
高校も一緒なのだ。

佐々木 遙
佐々木 遙
お〜今日も夜久さんと一緒?
ちなみにこの男子も幼馴染。
名前は 佐々木 遙(ささき はるか)。
私たちは"ハル"って呼んでいる。

ハルは家がケーキ屋で
毎日家のお手伝いをしている。
将来は有名なパティシエになりたいと言っている。
私はハルが作るザッハトルテが好きで
誕生日には毎年作ってくれるのだ。
朝倉 七海
朝倉 七海
そうだよ!
ハルは研磨くんと来たの?
孤爪 研磨
孤爪 研磨
うん、そうだよ
彼は孤爪 研磨(こづめ けんま)くん。
衛輔くんと同じバレー部に所属している。
佐々木 遙
佐々木 遙
そうそう!
あ、日曜にさ研磨たち試合らしいんだけどみんな行かない?
間宮 薫
間宮 薫
え!行きたい!!
仲村 聖
仲村 聖
予定空いてるし行こうかなあ!
朝倉 七海
朝倉 七海
じゃあみんなで行こう!
そう言って、
私、ハル、薫、ひいちゃんの4人で
日曜日の試合を見にいく事になった。
孤爪 研磨
孤爪 研磨
応援よろしくね
佐々木 遙
佐々木 遙
おう!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
おーう!研磨ァ!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
クロ…
研磨くんなら後ろに背の高い人が立っていた。
孤爪 研磨
孤爪 研磨
何しに来たの
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
何って…研磨の様子見に来ただけ
(なんか…よくわからない人だなあ…)
孤爪 研磨
孤爪 研磨
俺なら大丈夫だから
私がキョトンとしているのに
気付いた研磨くん。
孤爪 研磨
孤爪 研磨
あ、この人はクロ。
黒尾鉄朗。2年でバレー部。
夜久くんと同じ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
どうも!
彼の笑顔はとても眩しくて
素敵だった。
朝倉 七海
朝倉 七海
ど、どうも…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
あ、やっべ
そろそろ行かないと
朝倉 七海
朝倉 七海
あ…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
またね!
彼はそう言って急いで教室に向かった。

彼の後ろ姿はとても大きくて
衛輔くんとは違う頼もしさを感じた。
…ちょっとだけカッコよく見えた。

私たちも教室に向かった。

________________
間宮 薫
間宮 薫
なになに?
もしかして黒尾さんのこと気になる?
前の席の薫にそう言われた
朝倉 七海
朝倉 七海
別にそんなんじゃないけどさ…
間宮 薫
間宮 薫
そうかなあ?
いつもとは違う目で見てたけど?
朝倉 七海
朝倉 七海
どういうこと?
間宮 薫
間宮 薫
七海はさ、男子が苦手じゃん?
でも、黒尾さんを見る目は
少しキラキラしてた
朝倉 七海
朝倉 七海
なにそれ
私はおかしくて、少し笑ってしまった。
「何がおかしいの〜!」とおでこをつつかれ
彼女はまた話を続けた。
間宮 薫
間宮 薫
私はね、七海にも
恋してほしいなあって思うの
朝倉 七海
朝倉 七海
…恋、かぁ……
実は私、もう16歳なのに
恋をしたことがない。
従兄弟の衛輔くんと幼馴染のハルと
話すのは全然大丈夫。
でも、全く自分に関係のない人
例えば、黒尾先輩とか。
と、話すのは苦手なのだ。
男の人が苦手で
自分から話しかけることはなかった。

薫はそんな私の心配をしてくれている。
もちろん薫には彼氏がいるし
今もとてもラブラブだし
それが羨ましいなあとは思うけど
気になる人も好きな人も
今の私には居ない。
間宮 薫
間宮 薫
黒尾さんちょっと意識して見てみたら?
(意識したら
 人を見る目って変わるのかな…)

私が「わかった」と言ったのを聞いてから
薫は前を向いた。
今日も長い一日が始まった _____