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第19話

( XVIIII )
目を覚ますと
私は保健室にいた。

体を起こそうとすると、
誰かが横で寝ているのに気づいた。
朝倉 七海
朝倉 七海
くろ、お…くん…
ウトウトしている彼。
私がもう一度名前を呼ぶと
ゆっくり目を開けた。
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
なな、み…?
久しぶりに呼び捨てで呼ばれた。
朝倉 七海
朝倉 七海
……どうしてここに?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
…七海ちゃん!
彼は私を抱きしめた。
朝倉 七海
朝倉 七海
黒尾さん?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
よかった……っ
朝倉 七海
朝倉 七海
え?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
……本当に、良かった
どういうことか聞いたら
私が死んでしまうかもしれないと思ったらしい
朝倉 七海
朝倉 七海
事故に遭った時の方が
死ぬかもしれなかったのに
少し可笑しくて笑うと
彼もつられて笑っていた。

安心した、と
彼は私をもう一度抱きしめてくれた。
朝倉 七海
朝倉 七海
黒尾さん
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ん?
朝倉 七海
朝倉 七海
こんなことしてたら
彼女が怒っちゃいますよ?
私がそう言うと彼は少し離れた
私の顔を見て
もう一度私を抱きしめた。
朝倉 七海
朝倉 七海
ちょ、人の話聞いてました?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ごめん、黒尾さん我慢できない
ハハっと笑う彼。
このまま聖奈ちゃんが来たら怒られちゃう…
諦めなきゃなのに。
好きでいたらダメな相手なのに。









もっともっと好きが溢れちゃう…














__________________
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海ちゃん
朝倉 七海
朝倉 七海
はい?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
俺、聖奈と別れたよ
朝倉 七海
朝倉 七海
え?
彼からそう告げられ
私は少し彼から離れた
朝倉 七海
朝倉 七海
でも、聖奈ちゃんは付き合ってるって…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
諦めてほしくて
そう言ったってさっき聞いた
朝倉 七海
朝倉 七海
そうだったんですか…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
それとさ
朝倉 七海
朝倉 七海
ん?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海
彼からそう呼ばれるだけで
涙が出そうになる。

まだ、記憶が戻ってないことを言っていないのに
私がこうやって呼ばれると嬉しいことを彼はちゃんと知っている。
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
記憶、戻ったんでしょ?
朝倉 七海
朝倉 七海
なんでそれを!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
たまたま聞いちゃったんだ。
夜っ久んと研磨の話
朝倉 七海
朝倉 七海
そう、なんですね…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海
朝倉 七海
朝倉 七海
はい?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
好きだよ
唐突に告げられたその言葉は
私の中で大切にしたい想いだった。

私と同じ気持ちだった。
朝倉 七海
朝倉 七海
…え……
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
今更こんなこと言うなって
思うかもしれない
それでも、俺は七海が好き
しっかり顔を見て笑顔でそう言ってくれた彼。
涙が止まらない。
朝倉 七海
朝倉 七海
……バカっ…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ごめん、七海
泣かないで、と優しく涙を拭ってくれた
朝倉 七海
朝倉 七海
黒尾くんが、好きだよ……っ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
うん、俺もだよ
朝倉 七海
朝倉 七海
黒尾くんが、大好きなんだよ…!
泣いている私の涙を拭いながら
俺も大好きだよ、と言う彼。










諦めなくて、良かった。
彼を好きでいて、良かった。











黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海、もう一回俺と付き合ってくれませんか
朝倉 七海
朝倉 七海
…はいっ!
もう離さないから、と言われて
また強く抱きしめられた。














黒尾くんが、好き _________
そう思い続けて良かった。