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第12話

( Ⅻ )
彼が連れてきてくれたのは
ある公園だった。
朝倉 七海
朝倉 七海
あの、ここは…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
いいとこでしょ
私が上を向くと
星が綺麗に輝いていた
朝倉 七海
朝倉 七海
綺麗〜!
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
でしょ!
隣に座った彼を見ると
私の顔の目の前に、彼の顔があった
朝倉 七海
朝倉 七海
…わっ……
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
あ、ごめん…
朝倉 七海
朝倉 七海
いえ…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海ちゃん。
彼が私の名前を呼ぶ。
朝倉 七海
朝倉 七海
…はい?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
俺、七海ちゃんが好きだよ
真っ直ぐに伝えられた。
とても温かくて優しい声だった。
黒尾先輩らしい言葉で。真っ直ぐに。
朝倉 七海
朝倉 七海
え…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
俺ね、いつの間にか
七海ちゃんのこと守りたいって思ったんだ
私の目から涙が溢れた。
それを優しく殴ってくれる黒尾先輩
朝倉 七海
朝倉 七海
…っずる、い…っ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ごめんね、遅くなって…
朝倉 七海
朝倉 七海
ずるいです…、先輩…っ!
泣かないで、と言いながら
抱きしめてくれた。

大事なものを壊さないように、優しくぎゅっと…
朝倉 七海
朝倉 七海
なんっかいも…諦めよう、と、したんです…っ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
うんうん
朝倉 七海
朝倉 七海
私、じゃ…だめ、だって…思ったんです…っ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
うん…
朝倉 七海
朝倉 七海
でも…、無理だった…っ。
変わらず、好き…だったん、です…っ
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
俺も好きだよ
耳元で言われたその言葉をまだ信じられないくらい、嬉しかった。
朝倉 七海
朝倉 七海
…黒尾先輩…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
ん?
朝倉 七海
朝倉 七海
私っ、先輩が…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海ちゃん
朝倉 七海
朝倉 七海
…はい?
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
俺と付き合ってください
彼からの告白 ____________。
絶対叶うことのない恋だと思っていた。
好きな人が、ずっと琳華さんだと思っていた。

わたし、頑張ってよかった…
朝倉 七海
朝倉 七海
…お願いしますっ!
とても幸せな日だった。
黒尾先輩の彼女になれた日。
黒尾先輩の隣にいてもいいんだ。

それから私は黒尾先輩のことを
"黒尾くん"と呼ぶようになった。

























____________________

付き合って約2ヶ月。
私たちは進級し、新入生が入ってきて
いつも通り学校生活を送っています。

バレー部にも新入部員に加えて
可愛い可愛いマネージャーさんが
入ってきたみたいです。
夜久 衛輔
夜久 衛輔
七海!聞いて!
バレー部のマネージャー
めっっっちゃ可愛いんだよ!
朝倉 七海
朝倉 七海
そうなんだ!
夜久 衛輔
夜久 衛輔
聖奈っていうんだけど
本当にいい子でさ〜!
衛輔くんはそのマネージャーさんに
ベタ惚れです。
毎日聞かされるので困ってます。

マネージャーの名前は
早川 聖奈(はやかわ せな)ちゃん。
たまに写真を撮りに行く時、
聖奈ちゃんと少しだけ話したことがある。

その時は名前を知らなかったが
とても親しみやすい感じの子だった。

_____________________

学校に着くと薫とひいちゃんがいた。
朝倉 七海
朝倉 七海
おっはよ!
間宮 薫
間宮 薫
おはよう!
仲村 聖
仲村 聖
おはよう〜!
朝倉 七海
朝倉 七海
あれ、ハルは?
仲村 聖
仲村 聖
研磨くんと来ると思う!
朝倉 七海
朝倉 七海
そっかそっか!
私たちは3人で教室に行った。
教室に行くまでに3年の黒尾くんのクラスの前を通らないといけない。

廊下に男女が立っていた。

朝倉 七海
朝倉 七海
あ、黒…
その男女は黒尾くんと聖奈ちゃんだった。
とても楽しそうに話す2人。
そういや最近、黒尾くんと帰っていない。
連絡は取り合うけど会って話すことは
前より少なくなった。

(もうすぐ2ヶ月記念日なのにな…)

そう思いながら、黒尾くんの教室の前を通ろうとすると…
黒尾 鉄朗
黒尾 鉄朗
七海おはよ!
と、彼が笑顔で言ってきた。

(久しぶりに声聞いたな…)
朝倉 七海
朝倉 七海
おはよう!
手を振ってくれたので、私も振り返した。
間宮 薫
間宮 薫
なんっなの〜?ラブラブじゃん?
朝倉 七海
朝倉 七海
いや、そんなんじゃないよ…
薫とひいちゃんに冷やかされながら
教室に向かった。

「おはよう」の言葉を交わすだけだったけど
少しでも声が聞けて嬉しかった。

____________________
授業が終わり、研磨くんが話しかけてきた。
孤爪 研磨
孤爪 研磨
あの、さ…
朝倉 七海
朝倉 七海
ん?
孤爪 研磨
孤爪 研磨
今日、写真撮りに来る?
朝倉 七海
朝倉 七海
行くつもりだけど…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
…そっか……
彼は少しだけ暗い顔をしていた。
何かあったのか聞いてみたが
何でもないと言われた。

(どうしたんだろう…)

私は気になりながら体育館のギャラリーに行った。
夜久 衛輔
夜久 衛輔
七海!
朝倉 七海
朝倉 七海
衛輔くん
夜久 衛輔
夜久 衛輔
いつもありがとうな!
朝倉 七海
朝倉 七海
ううん!頑張ってね!
ギャラリーにいた衛輔くんもいつも通り。
(研磨くんどうしたんだろ…)

そういや聖奈ちゃんの話をしたとき
少しだけ嫌そうな顔をしていた気がした。

(聖奈ちゃん関係のことなのかな?)

そう思いながらも
いつも通りカメラで写真を撮っていると
黒尾くんがいた。

(今日もかっこいいな…)

カメラのシャッターを押そうとした時。
彼が誰かの頭を撫でているのが見えた。

(え…)

それは、聖奈ちゃんだった。
朝倉 七海
朝倉 七海
なんで…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
…だから、大丈夫なのかな…って思ってた。
朝倉 七海
朝倉 七海
研磨くん…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
最近クロと聖奈、めっちゃ距離近いんだよ
朝倉 七海
朝倉 七海
そう、なんだ…
黒尾くん優しいから…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
俺はさ、聖奈がクロのこと
狙ってるとしか思えないんだよね
朝倉 七海
朝倉 七海
…そんなことないでしょ〜…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
どうだろう、女子ってよく分かんないから
…確かに、最近"一緒に帰ろう"と誘っても
"用事あるから"と言われてしまう。
チラッと二人の方を見ると
衛輔くんもいて、楽しそうに話していた。

(あ〜、いいな)

写真だって、聖奈ちゃんが撮ってる方が
笑顔だし、あれが黒尾くんの自然体だったら
嫌だなと思ってしまった。
孤爪 研磨
孤爪 研磨
…聞いてみたら?
朝倉 七海
朝倉 七海
…でも…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
決めるのは俺じゃないから、
何とも言えないけど、
相談くらいは乗れるからさ。
何かあったら電話して
朝倉 七海
朝倉 七海
ありがとう
彼はじゃあねと言って、アリーナに行った。

私の中でたくさんの不安が募る。

もしかしたら…と、何回も思ってしまう。
好きなのに、彼が遠くにいる気がする。