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よく、おんまの夢を見る
おんまは 私が小さい頃自殺した。
あっぱは、もっと前に死んでいた。
まだ私がおんまのお腹の中にいた時、あっぱは
おんまをかばって死んだそうだ。
おんまは
私と白いマンションで2人きりで住んでいた。
幸せだった。
けれど、容姿が綺麗なおんまを妬んで
嫌がらせをしてくる
近所の人たちのせいで
おんまは精神的に追い込まれ自殺した
家のベランダから飛び降りて。
そのあと私は おばあちゃんと2人暮らし
だけど三年前に亡くなって
今は一人暮らしだ。
別に寂しくもない
っていうのは嘘
もう、忘れ物をして、怒ってくれる人もいない
100点をとって褒めてくれる人や
喧嘩をする人もいなくなった
寂しいというより後悔している 。
小さい私でも 気づけたはずなのに、
いくら小さくても一年生だったはずなのに、
今でも自分自身を責め続けている 。
だからなんだろう、
この冷たい性格は
私は自分の表情を見せなくなった、
ずっと仮面をかぶって
もう、ずっと笑っていない、
いつか、わたしにも笑う日が来るのだろうか
この時の私は
すぐにその日が来るなんて思いもしなかっただろう
割とすぐ近くだよ、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。