夏海「擬人化....?」
金魚「そう!擬人化!」
擬人化は現実に起こりうるものなのか?
不審な目で金魚さんと名乗る彼を見つめてみる。
しかし、金魚さんは部屋においてある全身鏡の前で "僕、結構イケメンじゃない?" などと自画自賛している。
夏海(ダメだ、いろいろ突っ込みどころがありすぎる)
金魚「夏海ちゃん?どうしたの?」
頭を抱えていると、金魚さんが話しかけてきた。
夏海「....何の目的で?」
金魚「目的....?」
不思議そうな目で私を見つめる金魚さん。
その綺麗な目に思わず吸い込まれそうになる。
金魚「そうだなあ、夏海ちゃんを夏海ちゃんの好きな人と両想いにすることかな!」
夏海「....はい?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。