バキッ
🚹「あ」
🚺「あ、また壊した」
🚹「ごめん...」
🚺「しかも大事なコップ」
🚹「そうだよね...」
🚺「大丈夫、見て」
🚹「え」
破壊神ちゃんが手にしていたのは取っ手が取れたコップ。
🚹「え、まさか」
🚺「壊れちゃった」
🚹「壊れちゃったんじゃなくて、壊したんでしょ」
🚺「そういうこと言っていいんだ」
🚹「なんだよー」
🚺「あ?」
🚹「ごめんなさい」
🚺「よろしい」
🚹「でもさ、これ2人でお揃いで買ったやつじゃん、どーする?」
🚺「それな、どーしようかね」
🚹「今度の日曜に新しいの買いに行く?」
🚺「賛成」
🚹「ついでにメガネも欲しい」
🚺「また壊したの?」
🚹「...はい」
🚺「いいよ、私も欲しい洋服あるから」
🚹「え、洋服に穴開けたの?」
🚺「睨」
🚹「ごめんて」
🚹「どの洋服が欲しいの?」
🚺「これ」
破壊神ちゃんが指したのは、パーカー。
🚺「お揃いで買えば、一緒に着られるじゃん」
🚹「確かに」
🚺「このパーカーでいい?」
🚹「おk」
🚺「よし決まり」
会計
🚹「ね、このコップ可愛いと思う」
🚺「ええな」
🚹「よし決まり」
物を壊しても2人で買いに行くところ、可愛いですね。
なるべく物は壊さないで頂きたいのですが。
私もこんな彼氏が欲しい((誰も聞いてない
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。