第7話

さぁ、新生活をしよう!
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2019/06/15 12:44
弟子や子供が出来たりと色々あって、家のスペースがなくなってきた。

実は、イリノちゃんはご両親に了解をとってマユカにいたっては弟子初日から家に住んでいた。

そこに、可愛い娘のエミリアが加わって部屋がなくなった。だから、この機会に増築しようと考えた。
リイナ
リイナ
うーん、どーしよう……
イリノ
イリノ
リイナ様?
どうしたんですか?
マユカ
マユカ
師匠?
リイナ
リイナ
うん、実はこの機会に増築しようと思うんだ。
マユカ
マユカ
いいと思いますよ。
リイナ
リイナ
それでね、ここの間取りをどうしようかなって考えていたの
マユカ
マユカ
ここですか?
私なら、こっちを少し広くして……後はベランダに繋がるよう窓は大きくしてー……
リイナ
リイナ
なるほどね。
じゃあ、そうしよう!
イリノ
イリノ
リイナ様!
私だけ仲間外れなんて酷いです!
リイナ
リイナ
ごめんね。
私はそう言いながら、イリノちゃんの頭を撫でてあげた。
すると、イリノちゃんはスッゴク嬉しそうな顔をしていた。
エミリア
エミリア
イリノ……平気……
本当の仲間外れは私……
いきなり声がしたと思って扉のほうに顔を向けると……顔を半分だけ出してこちらを覗いているエミリアがいた。
リイナ
リイナ
え、エミリアも半分だけ顔を出してないでこっちおいで
私が呼び掛けると、少し頷いてからエミリアはこっちに寄って来た。
マユカ
マユカ
エミリアちゃんは、どういう家がいい?
マユカは、気を回してエミリアにそんな質問をしてくれた。
エミリア
エミリア
別に……何でもいい
……でも、ここにクローゼットとか付けてもいいと思う……母さん……
リイナ
リイナ
そうだね!いいアイディアありがとう、エミリア
私が笑顔で言うと、エミリアは照れたのか「うん」と言うと、顔を赤くしてプイッと横を向いてしまった。


…………可愛いなー、うちの娘は
リイナ
リイナ
ふふっ、……よし!出来た!
これでどう?
私は、出来た家の間取りを弟子と子供に見せた。
イリノ
イリノ
わー、これが新しいお家?
イリノ
イリノ
スゴーイ!
イリノちゃんは、ピョンピョン跳びながら喜んでくれた。
マユカ
マユカ
師匠…良いですね
マユカはクールに少し頷きながら賛成してくれた。

そして、エミリアはというと……
エミリア
エミリア
別に……いいと思う……
エミリアはチラッとこっちを見てから頷いてくれた。



良かった、皆賛成してくれた。

リイナ
リイナ
じゃあ、今すぐ改築するか!
イリノ
イリノ
どうするの?
リイナ
リイナ
私って、新しい魔法を作れるでしょ?
イリノ
イリノ
うん!
マユカ
マユカ
ああ、それで魔法を作ってこの家を
建て替えるのですね?
マユカは、理解が早い知的タイプなため、私が言おうとしていたことを全て言ってくれた。
リイナ
リイナ
そういうこと!
じゃあ、作るね
私が魔力を集中させると、足元に魔法陣が出現した。
パアーッ!!
私が魔力を集中させる度に魔法陣が輝きを増していき……
私は、タイミングを見計らって適当に考えた詠唱を唱えた。
本当は、無詠唱でも良かったんだけど、最初だしと思って一応詠唱を考えた。
リイナ
リイナ
『我の手に宿りし、創造の力
〟ビルドアーク〝!』
唱えると、私が考えた家の形にどんどん変わっていった。

良かった~、成功した
数分後、無事に改築が終わった。
イリノ
イリノ
リイナ様!
新しいお家、入っていい?
イリノちゃんは、興奮してすぐに私にきいてきた
リイナ
リイナ
クスッ
いいよ。でも、どうせなら皆で一緒に入らない?
玄関も結構広くしたし
私の意見に皆は賛成してくれて、全員で改築したばかりの家に入った。

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