私はそう言うと、横断歩道を渡ろうとした。
そうしたら、見ていた人達が驚いた顔をしていたが疲れがたまっており何故なのか分からなかった。
その数秒後、私は走ってきたトラックに跳ねられた。
…………そっか……私のつまんない人生これまでなんだ…
そして私は、意識を失った。
私は、よく分からないところに寝ていたらしく今目の前にいる女性に起こされた。
ん?
なんか今、軽く言ったけどサラっとひどいこと言ったよね?
すべての交通事故で死んだ人に謝れ!
でも私は大人ですから、そんなことをいちいち口には出しませんが
なんかこの人、人のはなし聞かないな……
うん……相手にするのもめんどくさい……
大人しく従っとこー
と、私がいった後に辺りが光に包まれ眩しくて思わず目をつぶってしまった。
そして、目を開けたら知らない場所にたっていた。
ん?なんかこれデジャブなんだけど
まあいいか
私はそう思って壁に立て掛けてある鏡が視界にはいったので見てみると、黒髪でぱっとしない日本人の私ではなくて、茶髪で顔も整っている十七ぐらいの女の子がそこに立っていた。
思わず鏡に近づくと、鏡の縁に紙が付いていた。
『お久しぶりです!
シリファーですよ!覚えていますか?いますよね?』
なんか、ここだけでこの続きを読みたくなくなるな…
でも、読まないとここが何処だか分からないし…不本意だけど読むか
『多分、うざがってますね。
なので、要点だけ書いときますね!
えーと、今貴女がいるのはモンタニア王国というところのブルタッス州オーヘン村にある丘の家です!
ちなみに、貴女の名前は特にないので、自分で考えて……じゃなくて貴女はそこでは魔女です!
まぁ、あとはテキトーにやってください。
あっ!そうそう貴女は不老不死ですからね!』
ん?
『不老不死』?
なんか、勝手に絶対に死なないようになってる。
何で!
そう思いながら私が右腕を振り下ろした瞬間目の前になにかが現れた。
ん?
なになに、ステータス表示?
名前:???
職業:魔女
レベル:MAX
使える魔法:治癒・火・水・風・土・雷・転移・
付与・浮遊・光・闇
特技:武術・魔法開発・薬開発・隠密・剣術・呪術
合気道・暗殺・暗視
エクストラスキル:精霊魔法・自己再生
ナニコレ……
最強じゃん……
私は元々、本の虫だったから色々な本を読んでいた。
そのなかで、こういう転生ものの本を読んでいたので、知識は一応あった。
でもやっぱり、名前のところ自分で考えなきゃいけないんだな。
何にしよう……
いっそ、前世の自分の名前をとって、ワカナ・ハシモトとか?
でもなんかしっくりこないんだよな。そもそも、自分の名前嫌いだったし……
いっそのこと、自分で作るか
でも、めんどくさいし昔読んだラノベの名前を借りよう。
確か……
ミュートリイナ・フォン・アストリーナ
だったっけな
うん!よし!これにしよう
でも、長いから「リイナ」を愛称にしよう
そうしたら、ステータスの名前のところに
名前:ミュートリイナ・フォン・アストリーナ(リイナ)
となった。
それで、私もやっと新しい人生になったんだと、実感がわいた。
明日からは、なにしようかな。
とりあえず、今日は色々あって疲れたし寝よう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!