ーバンッ
体育館に、スパイクの音が響き渡る。
菅「旭ナイスー」
東「え、今、今の見た?!すすごくない?!」
大「自分で打ったのになんで驚いてんだよ…」
8月の体育館は蒸し暑い。
そりゃあ体のでかい男か10何人もいれば当たり前なんだけど(2人は除く←)
バレー部はいつも平和だ。
清「はいみんなドリンク持ってきたよー」
田・西「潔子さぁぁぁぁぁん!!!」
清水が来ると毎回この騒ぎ。
縁「お前らうるさい」
縁下は…すごいと思う。ほんとに。
部活も終わり、部室で着替えていると
田「あぁぁぁぁぁ!彼女ほしー!!」
と田中が叫んだ。
みんな嘆いているけど。うん、俺はね。
田「澤村さんも欲しいっすよね?!」
なんで俺?!?!
他にも爽やかそうな菅原とかいるだろ!
「お、おぉ!まぁな!!」
ごまかせた…?と心配していると
どこからか視線を感じた。
月「…本当に彼女いないんですか?」
大「な、なんでだよ」
月島の目…こわい…
月島に怯えていると、思わぬこと言い放った。
月「僕この前見ましたよ。澤村さんと女子が歩いているとこ」
…月島に見られていた…
呆然としているうちに
じゃあ僕帰りますねー
とすました顔で帰って行った。
菅「え、お前彼女いんの?」
田「澤村さん…????」
東「大地…?お前、裏切った?」
…やべえ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。