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第1話

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19
2021/01/04 16:49
君は呆気なく死んでしまった。
あの時私が傍にいてあげていたら。
あなたが死ぬことはなかったのに。
〜病室〜
あなた

桜君!

桜
あなた・・・?
あなた

大丈夫!?
私が傍にいてあげていたら。
ごめん・・・。

桜
ふふ、相変わらずあなたは優しいね・・・。
あなた

そんな事ない!
私のせいで・・・桜君は・・・

桜
僕が事故にあったのも偶然。
あなたの責任じゃないよ。
あなた

でも!

桜
・・・最後にあなたに1つだけ。
あなた

嫌だ・・・
最後なんて言わないでよ・・・。

桜
そうだね。
じゃあ、あなたに1つ。
あなた

な、何・・・?

桜
僕を受け入れてくれてありがとう。
あなたとの日々はとっても楽しかった。
あなた

私も・・・楽しかったよ・・・
ありがとう。

桜
ふふ、良かった・・・・・・。
そう言うと桜君は目を閉じた。
それから桜君は目覚める事はなかった____。
それから3年の月日がたち、あなたは社会人として働いている。



そしてある日の朝、家での出来事。
あなた

今日も仕事・・・。
そうだ、桜君の仏壇に手合わせなきゃ・・・

・・・って、あれ?

仏壇が・・・ない
あなた

いやいやいやいや、待って、何で?

あなた

でも、もう仕事に行く時間が・・・
ごめん!桜君!帰ってからちゃんと見つけるから!

そう言ってあなたは家を飛び出し、
会社へと向かった。
あなた

ふぅ・・・
何とか・・・間に合った・・・。

???
あはは、ギリギリだったね、あなた。
あなた

・・・え?

桜
何〜?どうしたの?寝ぼけてる?
あなた

え、さ、桜・・・君?

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