藤原side
最近あなたの仕事の量がすごい
映画・ドラマ・レギュラー番組
全部東京での撮影だから
いつも新幹線で東京に行っているらしい
新幹線では台本を
覚えないといけないみたいで
睡眠時間も短い
今日はダンスレッスン
今はお昼休憩の時間で
2時間は自由にしていい
でもあなたはずっとダンスの練習をしてる
何時間も休憩せずに練習するあなたのことを
メンバーもさすがに止めている
西畑「あなた、もうやめとき」
長尾「一緒に昼ごはん食べよ?」
『また今度な』
高橋「ちゃんと水分とってる?」
道枝「あなた、休憩しな倒れるで」
『大丈夫』
大西「みんな心配してんで」
大橋「あなたは誰よりも仕事多いから
ちゃんと休憩しなあかんよ?」
『もうちょっと踊らせて』
藤原「大丈夫やからとか
もうちょっとだけとか
迷惑やねんけど
全員心配してお前のこと止めてんのに
なんで分からへんの」
西畑「ちょっと丈くん!!」
『分かってへんのはそっちやん…
ダンスレッスンの日と
東京で仕事の日が重なること多くて
全然みんなとダンス出来ひんかったから
その分今頑張ってやってんのに
迷惑?分かってない?
よくそんな事言えるよな
ホンマに最低』
あなたが勢いよくレッスン室を出ていった
やっちゃったな…
大橋「もぉー丈くん落ち込まんといてよー」
道枝「あなたと喧嘩するとか
前までよくあったじゃないですか」
大西「最近はあなたがおらんかったから
全然なかったけど」
西畑「俺があなた探してくるから
仲直り作戦考えといてな!」
藤原「…分かった」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。