西畑side








あなたはメンバーと喧嘩したり


落ち着きたい時はだいたい屋上にいる






走って屋上に行くと



フェンスを背もたれにして


顔を隠しながら座っているあなたがいた










西畑「あなた…」





『…だいちゃんごめんな…



私迷惑かけてたよな…



別にそんなつもりじゃなかってんけどさ、



ホンマにごめんな…』









顔は上げないでボソッと話し出したあなた









西畑「誰も怒ってるわけやないよ？



丈くんだって『やっちゃったな』


みたいな顔してたし…」





『……』





西畑「みんなあなたのこと大好きやから


心配やっただけやねん……



せやから、落ち着いたら一緒に


レッスン室戻ってお昼ご飯食べよ？



あと、丈くんに謝ろな？」





『…うん』





西畑「じゃあ戻りたくなったら言ってな！」





『……だいちゃんはさ、



ダンスレッスンの時に私が居らん方が


楽しかったなって思う？』





西畑「そんなわけないやん!!



俺はあなたといる時が


1番幸せやなって思うし、



メンバーもきっとそうやから



心配せんくてええんよ？」





『……ありがとう、だいちゃん』








「ありがとう」とは言ったものの



今にも泣き出しそうなあなたを



俺は抱きしめた









西畑「大丈夫やで…



なにわ男子にはあなたが必要やねんで？



やから、そんな悲しそうな顔せんといて……」





『…だいちゃんが抱きしめてくれたから


不安が全部消えた！レッスン室戻ろう！』








ちょっと無理してるような笑顔やけど



久しぶりに見たあなたの笑顔は



世界一可愛いと思った








『だいちゃん！


レッスン室まで競走しよう！』





西畑「えぇー、俺疲れてんねんけど〜」





『よし！よーいドン!!』





西畑「えっ?!ちょっと待ってや!!」








俺はあなたの世界一の笑顔を



一生守りたいなって思った