いよいよ本番!!
緊張してきた……
河合「あなたちゃんだよね?」
『河合くん!!今日はよろしくお願いします!』
河合「よろしくね〜」
《 本番 》
河合「今日はですね〜、
関西から大倉あなたちゃんが
来てくれてま〜す」
『どーも!
ファンのみんなの妹担当
大倉あなたです!
よろしくお願いしま〜す!』
ファン「ぎゃあァァァーーー」
河合「すっごい人気だね?!」
『ありがとうございます!!』
河合「今日はどんな曲を
披露してくれるんですか?」
『えぇー、今日は私の大好きな
二宮くんの「虹」をカバーさせて頂きます』
ファン「ぎゃあァァァーーー」
『えっと、6年間練習し続けてきた
曲なので、聴いてください!』
河合「じゃああなたちゃんは
スタンバイのほうよろしくお願いします
ファンの子達の「キャー」がすごいね
少クラ史上1番凄かったんじゃないかな」
河合「それでは歌って貰いましょう
大倉あなたで「虹」です、どうぞ」
『いつもそうよ。
拗ねるときみは。
私の大事な物を隠すでしょ。
その場所は決まって同じだから。
今日は先に行って待ってみるわ。
季節達が夕日を連れて来て
影が私をみつけて延びる…。
ビックリした顔で私をみつめては
急に口尖らせプイっと外見るの。
ごめんね。と言うと
じゃあこっちに来てよと
ねぇ、ほら見て見て
影が重なった…。
傘がぶつかり真っ直ぐ歩けない。
そんな私を見て笑っているの。
私もやってみせてあげるの。
同じ様に口を尖らす…。
優しく笑うきみが
この時間が空間が
泣きたくなるくらい
1番大事なものだよ。
わざと尖らせてる
私にごめんねの返事を待たずに
優しくキスしたの…。
これからはちょっとくらいの我が儘。
言ってもいいよ。
でも私にだけよ。
面倒くさいからって
素直じゃないんだから
何で言えないのかな?
好きだよ。
一言よ?
たまには聞きたいな。
今日は私と君が
名字を重ねた日。
愛が芽吹いた日。
la…la…la…
虹がキレイだよ。
いや、お前のほうが…
テレはじめるきみ
ありがとう。ありがとう。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。