とりあえず反省したフリしとけば
いいんでしょ?
自分が悪かった点を説明しながら
「次は絶対しません」って
「つぎはこうします」って
具体的に謝っとけばもっといいんでしょ?
みんなが前を向いて進んだ
だから僕も前を向いた
そうだよどうせいやいややっているよ
素直なふりなら僕に任せてください
本当の僕なんて君には分からないんだ
心の中なら何を思ってもいいって思ってるよ
そうして言えないことが増えていく
これがしたいあれが欲しいでもそれはイヤっていわゆる
世間一般で言うみっともないんでしょ?
空気読んで我慢して諦めて最後に残った
ゴミみたいなのがみんな嬉しい言葉なんでしょ
馬鹿正直ではいつか壊れてしまう
だから言った
君に居なくなって欲しくないから
たまに本当のことを言って後で後悔する
本当の君なんて僕には分からないから
最初から口に出さない方が結果的には辛くない
そうして言うことすらもやめていったんだ
気がついたら何か違うこんなことが言いたいわけじゃないんだってでももうどうでもいいや
完成したパズルを笑われたくなくて
誰にも見えない場所でピースを吐き出した
あっちの嫌味な僕も
こんなに弱音を吐く僕も
全部同じで
本当の僕なんだ
自分から言わなきゃ伝わらないなんて
ぜんぶ全部全部本当はわかってる
今言ったことは全部
いつも考えてはいるのに
喋ったら100分の1にもならない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。