第12話
涼太様の好み
私は今、涼太様のお部屋でお茶を飲みながら涼太様の好みを聞き出している最中。まぁ、頭の中はある計画を練っている訳だが…何時実行しようか
何時間経ったのだろう?正しい寝息が聞こえてくる。涼太様は自分の好みを探していたら眠ってしまっている様だった。
私は起こさないように毛布を掛け、部屋を後にする。結局好みは聞けなかった。自室に戻り、クローゼットの中から、袋を取り出す。袋の中には札束。それを持って、石数家に向かい、田中様の奥様に手渡す。勿論お金の使い方を改めさせるため、家計簿の付け方を教えておいた。素能家に戻り、自室に戻ろうとすると、呼び止められる。
涼太様は少し驚いた顔を成された。嗚呼、私の笑った顔を見た事がないのだろう。
そう言って照様のお部屋へと向かう。
露骨にあたふたする照様。手が不器用なせいで何も作れなかったような…
続く