素能家
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今日は私の最後の舞台。公開処刑の日。髪をバッサリと切り、ギロチン台へと向かう。
私は笑顔で台の上に立った。下を見渡せば沢山の野次馬達が。マリーアントワネットもこんな気持ちになったんだろうな。そう思いながら野次馬達を眺めていると、遠くの方にあの素能家と石数家の兄弟達が居た。
そう言って私は微笑んだ。そして、遠くの方に居る、素能家と石数家の兄弟達に聞こえるように大声で話した。
遠くを見据えながら。心の中に初めて「後悔」と言う言葉が浮かんが気がした。遠くの方に居るあの15人の兄弟達と過ごした時間はとても楽しいものだった。
ギロチンに首を置かれそうになった時だった、遠くの方から声が響いた。
最後まで彼らは彼らだ。変わらない。何も。変わっていたのは…私だ。腐っていたのは私だ。彼らは必死に戦ってきていた。勝利の女神が彼らに微笑んだのだ。私はギロチンに首を置く前に口パクではあるが、「ありがとう。生きたかった」そう言い残し、処刑された。勿論終始笑顔だった。
彼女は世界を震撼させる程の凶悪犯として有名になった。笑顔の殺人鬼として。
前世の記憶を持つマネージャーと元、素能家のSnowManとの出会いの序章の序章に過ぎない話。
―――END―――