" 殺 し ち ゃ え ば ? "
廉が言った突然のその言葉に私は耳を疑った
そう言った優太が指差した先には寂しそうに椅子に座るじんがいた
昼休みになり、私たち6人はじんの様子を観察していた
そしてじんは遥に歩み寄り何かを話した後、ふたりは教室を出て行く
じんと遥が教室を出て15分がたった。
そんなことを話していると__。
息を切らしたじんが教室に入ってきた
少しかわいそうだと思ったのは私だけなのだろうか
崩れ落ちるように優太の前に座るじん。
でも…____。
それで絞殺されたであろうロープをクビにかけたまま私たちにそう言ったのだ。
みんな、知らない様子で顔を見合わせた。
帰り道、紫耀達と別れて家の近い優太と帰る
その後、結局0時には学校に呼び寄せられるということで私は優太を家に呼んだ
優太の親は二人とも夜勤だから家にはいないらしい
そんな話をしながら私たちは時間を潰した
私はお風呂に入ってから部屋に戻った
部屋を物色されてないといいけど…
優太に限ってそれはないか笑
そんなことを思いながらドアを開けた
部屋に入ると優太は私のベッドの上で大の字になって寝ていた。
ヒントを得て余裕が生まれた私でもここまで図太く、人のベッドで寝るなんてことできない。
ましてや、異性のベッドで寝るなんて
ようやく起き上がった優太
.
ピピッ__________。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。