第14話

カラダ探し
948
2019/07/21 14:34
岸
で、どうする?遥に「カラダ探し」を頼まれたら夜、またやんなきゃいけないんだよ?
永瀬
永瀬
んー…じゃあさ






















































" 殺 し ち ゃ え ば ? "

































































廉が言った突然のその言葉に私は耳を疑った
















平野
平野
おいサイコパス永瀬怖ぇよw
岩橋
岩橋
それなw
あなた

でも、遥は友達だよ…

永瀬
永瀬
その友達が俺らに「カラダ探し」をさせてんやろ。悪いけど俺はもう死にたないし
岸
それなら…じんにやらせれば?仲間を利用したんだから




そう言った優太が指差した先には寂しそうに椅子に座るじんがいた











岸
じん、遥を殺してきて
神宮寺
神宮寺
な、なに言ってんだよ。遥を殺すってそんなこと…
岸
できるよな。紫耀と海人殺したんだから
神宮寺
神宮寺
遥を殺して、もし「明日」がきたらどうすんだよ…。俺はただの人殺しになるだろ!
岸
もう人殺しみたいなもんだよ。紫耀と海人を殺した、なら遥も殺せんじゃない?
神宮寺
神宮寺
それは…「カラダ探し」の話じゃん_









































































































昼休みになり、私たち6人はじんの様子を観察していた










岸
もしかしてやらないつもりじゃないよな
永瀬
永瀬
やらへんかもな。遥に声かけたないもん
岸
おいじん!!





そしてじんは遥に歩み寄り何かを話した後、ふたりは教室を出て行く












じんと遥が教室を出て15分がたった。












岸
もうすぐ13時だ。逃げてないよね?







そんなことを話していると__。
















息を切らしたじんが教室に入ってきた












神宮寺
神宮寺
こ、殺した…これでいいんだろ…?









少しかわいそうだと思ったのは私だけなのだろうか










崩れ落ちるように優太の前に座るじん。











でも…____。




































遥
ねぇ、皆…私のカラダを探して
















それで絞殺されたであろうロープをクビにかけたまま私たちにそう言ったのだ。





岸
おい…嘘つくなよ
神宮寺
神宮寺
本当に…本当に殺したんだよ!見ただろ?あの首…
あなた

優太、じんは嘘をついてないと思う。あの遥は本当の遥じゃないんだよ。

岸
なんでわかるの?あなた、何か思い当たることがあるの?
あなた

みんなは気づいてないかもしれないけど授業中に遥をみると身体は前を向いてるのに頭だけが回って私をみるんだよ






みんな、知らない様子で顔を見合わせた。








































帰り道、紫耀達と別れて家の近い優太と帰る












あなた

ねぇ、優太。遥の右腕ってどこにあったの?校長室のなかって言ってたけど

岸
あー、あれは校長の机の中にあったよ。鍵のかかってる場所
あなた

優太はそれを壊したの?笑

岸
壊したらダメだった?!
あなた

いや、いいんだけどね笑

岸
でもさ、おかしくない?教室とか金庫とかいつもなら鍵がかかってる場所は空いてたのにそこだけ鍵がかかっててさ
あなた

つまり、「カラダ」が隠してある場所には鍵がかかってるってこと?

岸
全部がそうとは限らないけどね…











その後、結局0時には学校に呼び寄せられるということで私は優太を家に呼んだ












優太の親は二人とも夜勤だから家にはいないらしい











岸
そういえば、カラダ探しって終わったらどうなんだろ…
俺なんも知らないんだよね笑
あなた

確かにねぇ

岸
カラダを全部集めた時に誰かが死んだらそのまま朝になんのかな笑
あなた

ちょっと、怖いこと言わないでよ笑













そんな話をしながら私たちは時間を潰した












私はお風呂に入ってから部屋に戻った










部屋を物色されてないといいけど…












優太に限ってそれはないか笑













そんなことを思いながらドアを開けた










あなた

あ、あれ?













部屋に入ると優太は私のベッドの上で大の字になって寝ていた。












ヒントを得て余裕が生まれた私でもここまで図太く、人のベッドで寝るなんてことできない。











ましてや、異性のベッドで寝るなんて
















あなた

優太ぁ!なんで寝てんの!

岸
うぉっ!ってあなたか。まだ時間じゃないでしょ?寝てていい?
あなた

それ私のベッド!!勝手に寝るなぁ!

岸
さっせん!









ようやく起き上がった優太












あなた

今日はどういう作戦で行くの?

岸
そんなの、じんに赤い人を引きつけてもらえばいいんじゃね?
あなた

でもそれじゃあじんが2人にしたことと同じなんじゃない?それに、遥を殺させようとしたし…もういんじゃない?

岸
まぁおれは別になんでもいいけど紫耀と海人が許せばいんじゃね?









.











岸
あとひとつ。俺気づいたことがあるんだ
あなた

…なに?

岸
あなたのベッド、良い匂いがする…♡
気持ち良くてすぐに眠れる.....
あなた

な、なに言って…///
























ピピッ__________。





















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