次の日
あなた「廉くんおはよ!」
廉「おはよ」
…なんだか機嫌悪い?
あなた「今日、雨だね!朝から憂鬱!」
廉「せやね」
やっぱ、今日の廉くんはいつもと違う。
私なにかしたのかな?
廉side
違う、こんな風に話したいんじゃない。
何やってるんや俺は…
あなた「廉くん、あの…」
廉「…ごめん、ちょっと先生に呼ばれとるから」
でも、やっぱり昨日のこと思い出すと
俺はつい、避けてしまった。
*・*・*・*
『 いーち、にー、さーん 』
俺は、サッカー部に入っている。
今日は雨だから、中で筋トレ。
廉「いーち、にー、さーん」
優太「廉、今日声出てないぞ?もっと出せ〜」
優太くんは、先輩。
優しいし、頼りになる。ちょっとおバカだけど…
廉「はい、すいません」
優太「よし、終わったら今日俺に付き合え!」
廉「え、笑」
と、いうことで、
部活終わりに、優太くんと学校近くのカフェに行った。
優太「今日いつもと違ったけど、どした?」
廉「そこ聞きますか…」
こういう時だけ勘が鋭いんだなぁ、この人は。
優太「おう、聞くぞ」
廉「いや…まぁ…好きな人、いるんすよ」
優太「おお!!」
廉「でも、好きないて…彼氏、だし」
優太「なるほど」
話していると、昨日の光景が頭に浮かぶ。
廉「今日、めちゃめちゃ避けちゃって…」
優太「それで、こんなテンション低いんか」
自分は馬鹿なことしてたなって、
改めて思う。
優太「後悔してるなら、謝るしかないな!」
廉「はい…」
優太「まぁ、がんばれよっ!いつでも聞くし」
優太くんの言う通り、まずは
謝んなきゃ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。