勇太side
……今日も、だめか
体温計を見ると 37.8 の数字。
体もまだ、だるい。
勇太「はぁ…水飲もう」
ピロンッ
勇太「誰だろ」
スマホの表示には、あなたからのメッセージ
あなた))おはよ!今日もまだだるいかな?ゆっくり休んでね!
勇太))おはよう、だめっぽい…ごめんな
昨日のことは、うっすらとしか記憶にない。
でも、1つだけ覚えてるのは、
俺が言ったこと。
あなた))大丈夫!それよりじんは寝て!
勇太))はいはい笑
プルルルル…プルルルル…
急にあなたからの通話
勇太「もしもし」
あなた「声聞きたくなっちゃった!へへ…」
勇太「なんだそれ笑」
あなた「よし!じんの声聞いたから今日頑張れる!」
可愛すぎる、今すぐ会いに行ってギュッてしたい
けど、
勇太「行ってらっしゃい」
今はまだ我慢!
あなたside
朝からじんの声聞いたもん、
今日頑張ろう!!
って言っても、授業中居眠りしちゃう…ははっ笑
廉「おはよー」
あなた「おはよう!廉くん!」
校門の辺りで、ばったり廉くんに遭遇
廉「ずいぶんご機嫌やね笑」
ふふ、廉くん、よくお分かりで!!
あなた「まぁね〜!」
廉「なんだ、秘密かあ〜」
あなた「うん、秘密〜」
じんが昨日、廉くんのこと聞いてきたし
言わない方がいい気もして
言わなかった。
〜放課後〜 ※めっちゃ飛びました(汗)
彩「今日はじんくんいないのにご機嫌だったね!えらいえらい!」
あなた「はい!頑張れました!」
いない時はいつも沈んでましたもんね…笑
廉「じん、って誰??」
彩「おぉ!廉くん!」
あなた「びっくりした〜」
彩と話していると、そこに廉くんが。
廉「ごめんごめん、笑」
彩「あなた、言ってないの?」
あなた「あ、うん…」
これって言っていいの?だめ?
わからない!!
彩「じんっていうのは、あなたの…」
あなた「あ!!!!」
彩「な、何よ!」
あなた「彩、時間!ほら!」
彩「あ、やばい!」
良かった、
時計はちょうど彩の用がある、4時半を指している。
怪しかったかなぁ…
廉「え、時間て…」
彩「ごめん!また今度!」
あなた「またね!」
廉「お、おう!またな〜」
廉「じん … か」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。