第41話

#33
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2019/04/14 13:49
ピーンポーン


あなた「…はぁ〜い」
家のチャイムを鳴らすと、奥からあなたの声が聞こえる。

なんだかだるそうに感じた。
ガチャ
あなた「…じん!!」

勇太「体調大丈夫?」

あなた「まぁ…そんなことより!連絡してよ〜」
実は連絡するのをすっかり忘れてて、

そのままあなたの家まで来てしまった。
勇太「ごめん、早く会いたくて」

あなた「…そんなこと言われたら許すしかないじゃん」
少しムスッとした顔で、入っていいよ  と

玄関のドアを開くあなた。


勇太「ゼリーとか買ってきたんだ、食べる?」

あなた「ありがとう、でもいいや」

勇太「うん、そっか」
いつもなら食いついてくるけど、今日は違う。

やっぱ体調が悪いんだなあ って思った。
勇太「ごめんね、連絡なしで」

あなた「もう許す!」
そう言ってふにゃあと笑うあなた

なんだか溶けてしまいそうだった。
勇太「あなた?寝てていいよ?」

あなた「んー…」
ベッドに横になっていたあなたは

俺に気をつかっていたのか、眠らずにいた。
あなた「じん来てくれたし…じんのこと見てたくて」
なんて、急に可愛いこと言うから

俺は我慢できなくなる。
勇太「…チュッ」

あなた「…っ、じん、うつっちゃう…」

勇太「うつってもいい…チュッ」

あなた「……だめ、だよ」
そう言って、あなたは俺の体を軽く押した。
勇太「…ごめん、体調悪いのに…」

あなたのこと考えずに、何やってんだ俺…

あなた「…大丈夫だよ、嬉しい」
優しい声でゆっくりと呟いた
勇太「…じゃあ一緒に寝よ」

あなた「それいいかも」
俺があなたに後ろから抱きつく状態になり

布団をかぶった。
あなた「じんあったかい…」

勇太「うん、あったかい」


その後、いつの間にか眠りに落ちていた。

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