第32話

#25
879
2019/03/13 12:43
廉side
普通に、普通に、普通に、………
廉「あぁー!! もう!」
自分のやってることが馬鹿馬鹿しく思えてきた。
廉「いつも通り!普通に!」

あなた「…廉、くん?」

廉「わぁっ!」
え、う、嘘やろ、聞かれてた?全部
廉「い、いつから居たんや…」

あなた「廉くんが1人で、あぁー!って」

廉「はぁー……最悪や…」

あなた「え、ご、ごめん」
恥ずかしすぎるやろ!!

いや、そもそも教室の前でこんな事してる

俺が悪いんや。
廉「あ、あのな!謝りたくて!」

あなた「え?」

廉「素っ気ない態度とってたから…あなたなんも悪くないんに」

あなた「私、なにかしちゃったのかと…」

廉「違う違う!…俺が悪いんよ」
そう。俺がガキだった、ただそれだけ。
あなたと話していると、後ろからじんの姿が。
勇太「良かったな、あなた」

あなた「うんっ」
そう言って、頭をポンっと優しくたたくじん。

あなたは 先入ってるね! と言って教室へ。
勇太「あんま心配させんなよ?」

廉「…ごめん」

勇太「なんとなく、気づいてたけど」

廉「敵わないなぁ、じんには」
俺、分かりやすいんかな?結構言われるし。
勇太「渡さないからね、あなたのこと」
そう言って、口角を少しあげた。


俺だって、後悔はしたくない。
廉「最初から諦めるとかダサいもんな」


あなたside
廉「なぁあなた!ここ何?」

あなた「ここはxがこうなるから…」
前みたいに戻れた。

やっぱり楽しく話せるのが1番!!
彩「ほら、お2人さん移動教室ですよ?」

勇太「置いてくよ?」

廉「行く!待ってや〜」

あなた「待って〜!」
こうやって、4人でわちゃわちゃしてるのも、

すごく好き
勇太「あれ、雨?」

廉「わ、ほんまや」

彩「やだ〜…」
渡り廊下を通ると、空からは雨。

結構降っている。
あなた「傘、あったっけなぁ」


雨が降っていて、気分も不思議と上がらなくなる。
だけど今日は、少しだけ
いつもよりすっきりした気分だった。

プリ小説オーディオドラマ