コンテナ街の喧嘩があってから、特に大きな事件もなくSWORD地区は平和である。
だが、私はつい昨日まで風邪で寝込んでしまったスモーキーの看病をしていた。
他のSWORDの皆にも連絡したら
と事でした。嬉しい〜♥
ーーー次の日ーーー
いつも着ている白衣を脱いで、黒いパンツスーツに身を包んだ私は、両親が眠っているお墓に向かった
こんな感じのスーツ
行く途中に買った花束をお墓の前に置いて、落ち葉やゴミを拾って綺麗にした。
最近起こった出来事を、沢山両親に話した。
毎月ここに来る度に思う。
どうしてまだ小学生だった私を置いて逝ってしまったのか。
だけど2人は答えてくれない。
それもそうだ、2人はもうこの世に居ないのだから。
バイクを停めた場所に戻ろうと立ち上がったら、少し離れた所にあるお墓に花を手向ける雅貴兄と広斗兄がいた。
どうしよう…挨拶したいけど、折角の家族の時間を邪魔するのもなぁ💦
広斗兄にバレちゃった。
小さい頃、両親の帰りが遅かった時は、いつも雨宮家にお邪魔して面倒を見てもらっていた。
あんなに優しかったおじさんとおばさんが亡くなったと知ったのは、ニュースでだった。
2人のお墓に手を合わせていると、足音が近づいてきた。
顔を上げて見てみると、ララと同い年位の女の子がキョロキョロと首を動かして何かを探していた。
やがて女の子は私達を見るけると、こちらに近づいてきた。
ちょ、広斗兄💦
相変わらず初対面の人には冷たいなぁ💦
雅貴兄はサングラスを外して、女の子をじっと見てる。
どうやらおばさん達の知り合いではないらしい。
なら何でここに?
彼女の視線の先を追うと、1台の車が道路に停まった
その車の中から、いかにもヤバそうな雰囲気の男が4人出てきた。
男達は私達の目の前で足を止めた。
雅貴のが男達に声をかける。
女の子が怯えたので、私は咄嗟に前へ出て、女の子を背中に隠した。
女の子を安心させる為に私はニコッと笑ってみせた
広斗兄はくるっと首を回して女の子に向かって
と聞いた。
ちょちょちょ、広斗兄!
ただでさえちょっと怖いのにサングラスと黒スーツで更に怖さが倍増してるから!
雅貴兄は女の子の肩を持って墓地から離れた。
広斗兄も私に向けて手を差し伸べてくれたので、「うん」と答えて広斗兄の大きな手を掴んだ。
墓地から離れて、バイクを停めている道路に出た瞬間、雅貴兄と広斗兄の雰囲気がガラッと変わった。
一斉に殴りかかって来た男達を瞬殺した雅貴兄と広斗兄と私。雑魚過ぎて話にならん┐(´ー`)┌
サングラスを外してにこやかに笑う雅貴兄に呆れる広斗兄と私。若干引いてる女の子。
ま、そうなるわな😅
どういう意味かと思ったが、すぐに分かった。
先程の男達が乗っていた車と同じ車が5台、私達の目の前に停まって、中からゾロゾロと白いスーツを着た男が何人も出てきた。
2人を送り出し、喧嘩を見守っていると、女の子が口を開いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。