第7話

      どうか
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2018/04/01 08:55

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2人は恋人としてではなく、友だちとして付き合うようになりました。

無理に思い出さなくていい、という彼の思いがあずさの気持ちを軽くしていきます。

次第にあずさに笑顔が戻ってきました。

彼女のほうから海斗へ話しかけるようにもなりました。

「ねぇ、海斗くん。昨日の特番見た?」
「見た見たっ、すごい面白かったよな。あずさちゃんは?」
「もちろん見たよ。録画もしたし」
「そっかー」

時々いっしょに学校へ行き、教室で何気ない話をして笑う。

楽しそうにする彼女を見守ることができる。

それでいいと海斗は思いました。

このまま記憶は戻らなくても、2人の関係が変わらなくてもいいと思いました。

彼女が笑っている。

幸せそうにしている。

それだけで、満足だと感じました。





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