あなたside
愛菜ちゃん…ずっと下向いてるけど…大丈夫かな…
グサッ…
お腹…刺さって…る?痛い…血が…止まんない…
愛菜ちゃん…何で…?私何かしたのかなぁ…仲良くしたかった…な……ぁ……意識…が…
バタッ…
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黒尾side
ぁ…俺何で…
血を流しながら倒れるあなたを見たら咄嗟に体が動いていた
いきなり何してんだ俺、散々あなたのこと貶しといて…何で抱きしめてんだ
笑って俺を許してくれたのに
その時、「ありがとう」とは言えなかった
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その後あなたは救急車で近くの病院まで運ばれたが、 二日経っても目を覚さなかった
合宿は終わったが及川は学校を休んで東京に来て、病院に通っている、俺も時間がある限りは病院に通っている
刺されたところが悪かったらしく傷跡が残るらしい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!