『...あなた!』
パチッ(目を開ける
白い天井に...慌ただしい音や声...
(ここは...たぶん病院か...)
トボトボ...
フラつきながら病院の廊下に出る
『これ...あなたに...あ!チョン・あなたに
渡しておいてください』
看護師〈分かりました 。チョン・あなたさんですね〉
『はい!あなたをお願いします。』
と言って去っていく
走って追いかけようとすると
バタッ_____________
看護師〈 チョンさん!大丈夫ですか!!〉
ウィーン...(病院から出ていった
また私は運ばれた
目を開けるとまたベッドの上
看護師〈 チョンさん!これさっきの男の人が...〉
手渡された紙には
電話番号らしきものが書いてあった
あと紙の端に
『あなたの幼馴染みダニエルより』
涙がポロポロと流れて止まらない
看護師〈 どうしました!?〉
看護師〈 では私はこれで...〉
ガラッ(看護師が出ていく
プルルル...
(この電話番号にかけてみようかな...)
手を震わせながら番号を打つ
プルルル...
〈おかけになった電話番号は現在電話に出れません 〉
(やっぱり...忙しいよね...)
ガラッ
ピロン
先輩が帰って行った
【夜中】
(私は何を期待してるんだろう...)
プルルル...
’’ダニエル’’
手が震える
また涙がこぼれる
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!