絵「それは私関係ないしー。」
『親から仕送り、多めにもらってるから大丈夫だよ。』
彰「そこまで迷惑かけれねぇよ。」
『でも。、彰人くんの親は許してくれるんでしょうか…?』
絵「あー、親?毎晩帰ってくるの遅いし、彰人ももう高校生だし、普通に許可してくれるでしょ。」
彰「お前は迷惑じゃないのかよ。」
絵「え?私?いる方が迷惑。」
彰「絵名じゃねぇよ。あなた。」
『私は大歓迎だよ。一人より二人の方が楽しいし。』
絵「まぁ、あくまで案だから、どうするかは彰人とあなたちゃんで話し合いな。じゃっ、私は二度寝してくる。」
『おやすみなさい!』
彰「……まぁ、とりあえず、学校行くか。」
『だね。』
.
冬「彰人にあなた、おはよう。」
『お、冬弥、おはよっ。』
彰「はよー。」
冬「今日は彰人、いつもより早いんだな。」
彰「おー、まぁ、気分。」
冬「なるほど。気分か。」
『そういうときもあるよね〜。』
冬「唐突だが、二人が友達になってくれて良かった。」
『いきなりどうした。』
冬「幼馴染のあなたと親友の彰人、二人とも一緒に登下校できることが嬉しいんだ。」
『冬弥、良いこと言うね。』
冬「そうか?普通のことだが。」
彰「これを普通に言えるのが凄ぇわ。」
『だね。なんの恥ずかしげもないんだもんね。』
冬「??あ、そうだ。あなた。」
『ん?』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。