彰「そういえば、冬弥には言ってるのか?」
『何を?』
彰「一緒に住んでること。」
『言ってないよ。』
彰「言った方がいいか?」
『んー、迷うね。』
彰「だよな。」
『とりあえず、今は言わないでおく?』
彰「ま、バレたらその時考えよーぜ。」
『だね。』
.
彰「今日、お弁当の中身、変えてたろ?」
『あ、バレた?』
彰「流石にな。席、隣だしな。」
『全く同じだと怪しまれるかなって。』
彰「面倒じゃねえの?」
『んー、そんなこともないよ。』
彰「俺は一緒でも良いけど。」
『でもさ、バレた時の方が大変だと思うんだよね。』
彰「まぁ、たしかに。」
『だから、彰人は気にせず食べたら良いの。』
彰「無理はするなよ。」
『…わかってるよ。』
彰「ごちそーさま。」
『ご馳走様でした。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。