私も望も風邪が無事治った
小瀧「あなた?」
あなた「ん?」
小瀧「これ」
あなた「え?」
小瀧「もらって?」
あなた「は?」
もらったのはピアスだった
小瀧「俺の世話してくれたんやろ?」
あなた「まあ、うん」
小瀧「そのお礼」
あなた「ありがとう」
ピアスかぁ
耳開けてないんだよなぁ
んまあ、カスタムするか
小瀧「……あなた、開けてないことわかってたんやけどさ。可愛かったからつけて欲しくて」
そういうことか
開けようかな
あなた「望」
小瀧「ん?」
あなた「穴、開けてくれない?」
小瀧「俺が!?」
あなた「うん」
小瀧「………ええよ」
あなた「ありがとう」
望器用だからな
藤井「何してるん?」
あなた「望にピアスの穴開けてもらってる」
藤井「今まで、開けてなかったん?」
あなた「うん。別につけたいとも思わなかったからさ」
藤井「え、じゃあ急になんで?」
あなた「望からもらったものだから」
小瀧「よし!出来た!」
あなた「ありがとう」
望もつけて欲しいな
ピアス
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!