「おはよう!」
教室にはいる
良かった。まだてひょんあは来てないみたいだ。
なんて思ってたら
てひょんあと登校してない私を不思議に思ったらしい友達は話しかけてくる
👧「…あなた?てひょんくんは?」
苦笑いをしてみせる
「昨日、別れたんだ。」
👧「そっかあ、」
そう言って自分のことのように
話を聞いてくれるこの子。
私は良い友達を持ったなあ。
👧「あ!そう言えばもう少しで修学旅行らしいねえ」
「ええ!そうなんだあ」
話題を変えてくれた。
こうやって他愛もない話も楽しいなあなんて思いながら
話してたんだ
ガチャ
🦁「…」
てひょんあが入ってきた。
するとぐくと目があった
多分心配してくれてるんだろう
手を振ってみせた
そしたらぐくは昨日みたいにめちゃめちゃ笑ってくれた
今の私にはそれさえもとても幸せだった。
後ろでそれを冷たい目で見てることも知らずに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!