昼休み。
私はなひに、
よんじゅん先輩のとこに行く
そう伝えて2年生のフロアに向かった。
フロアに着くとすぐそこによんじゅん先輩がいた。
そのまま屋上に向かった。
でも行ってる途中、何を言えばいいか
分からず、黙ったまま屋上に着いた。
屋上には今日も人はいなかった。
朝、そあちゃんが
私からした って言ってたけど、
やっぱり不安だったから聞いてみた。
そしたら、
聞いてしまった。
こう聞いた瞬間、間違いなく
よんじゅん先輩の顔が曇った。
嬉しかった。
素直に。
こんなに真っ直ぐ想いを伝えてくれた。
だから私も心から、
そう伝えた。
next
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!