ぼむぎゅside
校門を出た瞬間
あなたが何か言いかけたけど、
今しかないと思ったから俺がそれを遮った。
あなたを見たら泣くかもしれないと思ったから
俺はわざと目を逸らしてそう言った。
あなたは相当驚いた顔をしたけど、
俺はそのまま自分の気持ちを言った。
あなたのことも、何を考えてるのかも。
全く、
分からない。
そう言うと、あなたは
あなたの目から涙が零れた。
何で泣くんだよ、、
俺の事好きじゃないんだろ、?
離さないといけない、ってやっと決めたのに
離せなくなるから…
お願い、あなた泣くなよ、、、
そう思ってポケットからハンカチを
取り出そうとした瞬間
「…おい」
後ろから声が聞こえた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!