放課後。
私は廊下に迎えに来た
よんじゅん先輩の所へ向かった。
いや、向かおうとしてた。
その時、
腕を後ろから誰かに掴まれた。
誰なのか確認しようと振り向こうとした瞬間、
その人は私を抱き寄せた。
懐かしい。
この匂いは、
ぼむの匂いだ。
懐かしくてどこか安心するこの匂い。
ふとぼむの顔を見上げると、
ぼむは真っ直ぐよんじゅん先輩を見てた。
そしてよんじゅん先輩もぼむを見てる。
というか2人とも睨み合ってる、?
え、怖い怖い(
てかそれより何でぼむがここにいんの?
ゆなちゃんは、?
1回私の事を見てそう言ったかと思うと
またよんじゅん先輩に視線を戻して、
一言こう言った。
そう言ってぼむは私の腕を掴んで教室を出た。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。