無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話

第3話

うらたの頭痛
ー坂田Sideー
坂田
うらたさんっ!
うらた
うるさい、坂田。
俺は昼休憩になり、教室までうらたさんを迎えに来た。
坂田
うらたさん。
大丈夫?
うらた
大丈夫。
うらたさんはそう言ってるけど、明らかにしんどそうにこめかみを押さえている。
坂田
……うらたさん。
俺に、隠し事はなしやで。
うらた
……少し頭痛がするだけだから。
坂田
薬は飲んだ?
うらた
いや、この頭痛は薬飲んでもどうにもならないと思う。
坂田
まぁ、とりあえず保健室行こう?
うらた
分かった。
俺はうらたさんの手を掴んで保健室に連れて行った。
俺らの学校の保健室の先生はあんまり居らん。
だから、俺だけ特別に保健室の鍵を持っていて保健室内の物も自由に使える。
鍵を開け、保健室の中に入った。
坂田
うらたさん。
そこの椅子……いや、横になった方がいい?
うらた
うん。
横になりたい。
動くと頭が痛い…。
坂田
分かった。
うらたさんは1番奥のベッドに行ったから俺は棚から体温計を取り、うらたさんに渡した。
坂田
横になりながらでいいから熱測ってな。
うらた
うん。
坂田
氷枕使う?
うらたさんは頭冷やした方が良かったよな?
うらた
うん。
お願い。
俺は冷凍庫から氷枕を取り出し、タオルで巻いてうらたさんの所に行った。
坂田
はい。
少し、頭あげて?
うらた
ん、
うらたさんが頭を上げたから、頭の下に氷枕を滑らした。
うらた
坂田、体温計、鳴った。
坂田
少し熱あるな。
寝とき。
俺はうらたさんから体温計を受け取り、行こうとしたら……
坂田
うらたさん?
うらたさんに制服の裾を掴まれた。
うらた
……ごめん。
うらたさんは俺の服から手を離した。
坂田
(俺を頼ってくれたらいいのに。)
坂田
うらたさん。
甘えてくれてもいいんやで。
うらた
でも、迷惑、だから……。
坂田
誰がそんな事言った?
俺は頼ってくれたり、甘えてくれる方が嬉しいよ?
そんなに俺、頼りない?
うらた
……ちが、う…。
でも、もう、1人になりたくないから……。
うらたさんは涙を流した。
俺は体温計を枕元に置き、うらたさんの頭に手を置いた。
坂田
うらたさん。
俺はあなたを1人にしないよ?
だから、俺を信じて、俺を頼って甘えて。
うらた
………
うらたさんは俺の顔をジッと見た。
坂田
それに、俺は好きな人を1人にするなんて事、出来ないよ。
うらた
……1人に、するな。
絶対に、俺を1人にしないで…。
もう、あんな思いをしたく、ない……。
うらたさんは体を起こし、俺の腰に抱きついて涙を流した。
坂田
うん。
しないよ。
だから、もっと俺に甘えて?
俺はうらたさんを抱きしめた。
うらた
……ありがとう、坂田。
坂田
いえいえ。
うらた
……ずっと、傍に居て?
坂田
うん、分かった。
起きるまでここに居るよ。
うらたさんはまた横になり、俺はベッド脇に椅子を持ってきた。
うらた
……ありがとう…。
うらたさんは俺の右手を掴んで目をつぶった。
だから、俺は左手でうらたさんの頭を撫でた。
ー終ー