第7話

7話
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2021/04/20 14:18
あなた
ねぇどこ行くの?
米屋陽介
さぁな?着いてからのお楽しみ
あ、待って 私ここの道来たことあるかも。
確かそこの看板を右に曲がってまっすぐ
青い屋根の小屋が見えたら左には
左には…?
…何がある?
米屋陽介
着いたぞ
あなた
米屋陽介
思い出した?
あなた
うん バッチリ思い出した
米屋陽介
懐かしいよな〜 俺らの秘密基地
あなた
毎週土曜の午後1時集合
米屋陽介
うわぁーなっつ笑
あなた
それな笑
あなた
でもなんで急に?
米屋陽介
なーんか来たくなったんだよ笑
あなた
そーなの
米屋陽介
…俺さ
米屋陽介
お姉さんには悪いけど お前が手叩いてくれたの嬉しかった
米屋陽介
なぁ?なんであんな事したの?
あなた
陽介がどこか遠くに行っちゃうんじゃないかって思って
あなた
いやだったと言うかなんと言うか…
米屋陽介
それってさ 
米屋陽介
…いや、いいや何でもない
あなた
陽介さ観覧車で「あなたにとっての俺って何なの?」って聞いたじゃん?
米屋陽介
うん 聞いた
あなた
 私、あれからいろいろ考えたの
あなた
自分は陽介の何になりたいのか、何でありたいのか
米屋陽介
うん
あなた
私は 陽介の事、好きなのかもしれない
あなた
私さ恋愛的な感じで人のこと好きになったことないからよく分かんないんだけど
あなた
陽介が 観覧車の時に私のほっぺた触った時も、ここに来るまでの手繋いでた時も
あなた
ずっと心臓がドキドキしてたし、触られたところがずっと熱くて
あなた
陽介が逆ナンされてた時は心臓が痛くて
私はきっと陽介のこと好きなの「かもしれない」じゃなくてきっと「好き」なんだ。
言葉にすると不思議とそう思った。
私は陽介の「特別」になりたい。
あなた
それで、私は陽介n
米屋陽介
ちょっと待って
米屋陽介
俺から言わしてくんない?
あなた
うん 分かった
米屋陽介
俺はお前のこと好き 大好き
米屋陽介
俺と付き合って下さい
あなた
うん 嬉しい ありがとう
米屋陽介
俺今すげー幸せを感じてる笑
あなた
私は謎の安心感を感じてる笑
あなた
にしてもさ〜? なんか陽介だけずるいよね
米屋陽介
何が?
あなた
何か私だけドキドキしてるみたいでさ 恥ずかしい笑
陽介がギュッと抱きしめてくれた。
陽介の心臓の音。
私と同じぐらいドキドキしてる笑。
米屋陽介
どう?聞こえる?
あなた
うん 聞こえる
米屋陽介
俺はさ、ずーっとあなたのこと好きだからさ慣れたんだよ 取り繕うの
米屋陽介
俺のこの気持ちがバレたら、お前との関係が崩れちゃうんじゃないかって怖かったから
米屋陽介
変に告白して 幼なじみって関係さえも崩れちゃわないかもすげー心配だった
あなた
そうだったんだ なんかごめんね 全然きずいてあげれなかった
米屋陽介
ま、そんだけ俺のポーカーフェイスが上手いってことじゃん?
米屋陽介
お前さ今日すげー可愛いしさ俺はずっとドキドキしっぱなしだった笑
あなた
シンプルに嬉しいかも笑
米屋陽介
じゃ、今度こそ家に帰るか!
あなた
そだね 帰ろっか!

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