第23話

21.
5,962
2021/04/21 14:45





ジェシーside











大我「あなた、、?!」



でっかい音と一緒に


大我の声が聞こえた


視界には肩を大きく揺らして苦しそうに息をするあなたと


肩を擦りながらあなたの名前を呼ぶ大我



北斗「あなた?あなた?」



上手く息が吸えないのか、


苦しそうに何度も肩を揺らす



北斗「ゆっくりでいいから、深呼吸して」

「はあ、、はぁ、」



マネージャー呼んでくる、と言ってこーちが部屋から出て行って


樹もあなたに近寄って声をかける


すぐにマネージャーが来て


慎太郎が車まであなたを運ぶ


そんな様子を


俺はただただ見てた


いつからこうなった?


大好きなあなたが、


いっつも笑ってて、いっつも輝いてるあなたが、


なんで今こんなことになってんの?


ほんとに死ぬの?


俺は嘘だと思ってるよ


ずっと、


死んでも信じない。


死ぬんだ、なんて言われた日から


ずっと聞かなかったことにしてた


今までと変わらずに接して


馬鹿みたいにふざけて、馬鹿みたいに笑って


あなたが少しでも笑うならそれでよかった


何も変わらずにケラケラと笑うあなたがいれば


やっぱり嘘なんじゃん、なんて思ってた


なのにさ、


ドタバタと視界の中で人影が動く



大我「ジェシー?」

ジェシー「あ、ごめん」

大我「俺らも行こっか、」



荷物を軽くまとめて


そのまま車に乗って病院に向かった


嘘みたいにうるさい心臓を


落ち着かせようとしたけど無理だった


あなたは死ぬんだ。


バレないようにそっと涙を拭った


泣くとか、らしくないよな、












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