第37話

35.
5,358
2021/05/10 14:32





樹side









そっと玄関を開けて、


リビングに入れば


翔太の膝の上ですやすやと寝るあなた



樹「寝た?」

翔太「ぐっすり」



また、泣き疲れたんだろう


素っ気ないくせに、どこか子供っぽくて、


だからほっとけない


そんなあなたの寝顔を見ていれば



翔太「俺、戻るわ」



なんて言って


ゆっくりあなたから離れる翔太



北斗「話せた、?」

翔太「うん」



それからあなたの頭を撫でる



慎太郎「最近みんなあなたの頭撫でるよね」

大我「なんか子供みたいだもん」

樹「わかる」

翔太「俺らが守ってあげなきゃね」

樹「うわ、」

翔太「なんだよ!!」



そんな反応にケラケラと笑う


時間を確認してから


じゃあ、なんて言って荷物をとる翔太



翔太「あなたが起きたらいつでも電話してこいって言っといて」



それだけ言って


ドタバタと家から出ていった


小さな眠り姫と、メンバー6人、



樹「今から何する?」

北斗「とりあえずあなたが起きるまで待つかー、」

ジェシー「さんせー」



それから可愛い寝顔を覗く



北斗「樹ちょっとキモイよ」

樹「だって可愛いんだもん」



天使みたいな、


これはアルパカに勝つわ、


なんて考えていれば


隣でシャッター音がなる



樹「なに、らしくないじゃん」



そういう俺に



慎太郎「いつでも思い出せるように、」



なんて、少し悲しそうな顔で笑いながら


そんなことを言う


ほんとに居なくなるんだね、


何回考えたって、嘘みたいだ













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