第45話

43.
5,042
2021/05/19 16:51





みんなが集まる部屋の中、


病院から帰ってきたら


なぜが家の中にいる大男6人



大我「おかえりー、あなた」

「ここ私の家だから、」

慎太郎「素直に嬉しいって言えよ〜!」

「はいはい」



合鍵は私がこんなことになる前から


みんな持ってる


なんだかんだで渡していたけど


こんなふうに使われるようになるとは、


まあ、嬉しんだけどね


大きなため息を吐いてソファーに座れば


隣にいる北斗がこっちを見る



北斗「なんか言われたの?」



そんな北斗の言葉に、


みんなが黙る。


それを聞きに来たことぐらい


もちろん知ってる


深く深呼吸をしてからきちんと向き直る



「特に、異常はなかったよ」



そんな一言に


一気に場の空気が緩む



ジェシー「お前溜めんなよ、!」

優吾「まじで心臓に悪い」

樹「うっわ、まじこぇえ」



みんなの反応に頬を緩ませながらも


この流れで言ってしまうのが楽だろうと



「でもね、」



そんな言葉に1番早く反応するのは


やっぱり北斗



北斗「でも、なに?」



きちんと目を見て、



「もうすぐ、入院だって。」



そういった


そっか、なんてそっけなく返ってくる


それもそうだろう


言い方を変えれば、


順調に死に向かってるよ、なんていってるようなものだし


もっと自由が聞かなくなる



「それまで全力で頑張るから」

慎太郎「耐えれる?」

「耐えれるよ」



いつもの笑顔が返ってきて


そして頭を撫でられる


入院生活が始まるまで、


そんな遠くはないんだろう


だからといってやりたいことも


特にある訳では無い


わがままを言ってもいいのなら


もう一度みんなと踊って、


ステージにたちたいぐらいだった













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