そう言うと、全がとても大きなため息をついた
そうだよね
私の知ってる死柄木全はそういう人
わかってたよ
多少のダメージを与えることが出来ても、こっちの負けは明確
殺すとまでは行かなくても
全が一人でここに来たのも
オールマイトがいないことを確信していて
勝てる自信があったからだろう
そうじゃなければ絶対に姿を現すはずがない
そう、“目的”が無くなれば
少なくとも一瞬、全に隙が生まれる
その時に掴まれえばいい
煽り文句のようにくどくどと並べられる言葉
ポケットから出したのは
全の部屋に隠してあった銃
それを頭に当てる
みんなのザワつく声が聞こえるけど
無理やり止めて来ないのは、私を信用してくれているから
頭に直接撃てば即死
痛みは無い
はず、
何も作戦会議とかはしていないけど
きっとみんなは自分がどうするべきか分かってくれてる
私がそう言うと、みんなが一斉に私の方を向いて戦闘体型に入った













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。